2020年02月28日

『魔法使いの修行の旅』 エラッタとルール明確化



アマゾンで安く売っていた『魔法使いの修行の旅』を買いました。
日本語版ですから、もちろんゲーム説明書も日本語です。
しかし読んでいても曖昧だったり、腑に落ちなかったりする部分がいくつもある始末。
仕方ないのでBGGを調べてみるとエラッタとルール明確化のファイルが公開されているではありませんか。

Wizards Wanted Errata and Rules Clarifications

そんなわけで本日は『魔法使いの修行の旅』のエラッタとルール明確化を訳してみました。
なるべくゲーム説明書の表記に従った書き方をしてあります。
分かりにくい所は適当に言葉を補ったり言い換えたりしています。





訳注:順番=いわゆる手番(ターン)のことです。


1.ピクシーダストを買う
- ピクシーダストを買う時に選べる交換レートは(4つ表示されている中から)1つだけです。1回の順番で2つ以上は買えません。


2.魔法の仕事カードとマッシュルームを置く:
- はじめ方(ゲームの準備中)ではゲームボード上にマッシュルームを置きません。魔法の仕事をするたびに、獲得した魔法の仕事カードがあった村に、魔法の仕事カードの山から新しい1枚を置きます。魔法の仕事カードの山の一番上にある新しく表示されたカードを見ます。そのカードが示す場所にマッシュルームを(表向きで)置きます。常にデッキの一番上のカードに基づいてマッシュルームを置いてください。


3.移動の明確化:
- 1回の順番に(基本の動き方で)最大5マスまで進めます。基本の動き方の途中に、テレポート・魔法の鳥のタクシー・スピードマッシュルームを使えますが、アクション「ピクシーダストを買う」「魔法の仕事をする」「魔法のライセンスを獲得しよう」のいずれかをすると移動は終了します(次の順番が来るまで、それ以上は動けません)。
例:まず基本の動き方で1マス進みます。魔法の鳥のタクシーに4コインを支払い、スピードマッシュルームを使って3マス進み、10ピクシーダストを支払って放浪の森の妖精でテレポートしてチャームを1つもらい、最後に基本の動き方で4マス進んだ所にある村で魔法の仕事をしました。基本の動き方で5マス進んだ分の10ピクシーダストと、魔法の仕事をするために必要なピクシーダストを合わせて支払います。1回の順番に移動する必要はありません。望むなら今いるマスに留まって、魔法の仕事をする、またはピクシーダストを買うことができますが(アクションを行うと)もう移動はできなくなります。


4.魔法の仕事カード:
- ゲームボードの魔法の仕事カードが3枚しか見えてない時、それら3枚のカードの上に、ゲームボードの脇に置いてある中から1コインずつ置きます。
訳注:そして伏せてある魔法の仕事カードを全て表向きにします。

訳注:日本語版のゲーム説明書では次のように書いてあります。

「順番がきたときに、ゲームボードの魔法の仕事カードが3枚しか見えてないとき(他のカードがふせてあるとき)3枚のカードの上に1コインずつ置くと、すべてのカードをオモテにすることができます」

この書き方だと、順番がきたプレイヤーがコインを置くかどうかを選べるように読めてしまいます。しかし実際には、表向きのカードが3枚なら必ず行う必要があります。


5.テレポート:
- (基本の動き方やスピードマッシュルームで)テレポートの岩のマスまで移動してもチャームはもらえません。チャームがもらえるのは、ボードの隅にあるテレポートの岩のマスにテレポートした時だけです。自分の順番がきた時に移動する必要はありません。次の順番の始めにテレポートの岩のマスにいれば、そこからテレポートできます。

- 1回の順番でもらえるチャームは1つだけです。したがって1回の順番に2回以上テレポートした場合、最初にテレポートした先にあるテレポートの岩のマスからのみチャームをもらえるのです。
訳注:そこになければ次にテレポートした先にあるチャームをもらうのでしょう。

- 放浪の山の妖精を使うには(テレポートの岩と同じように)10個ピクシーダストを支払います。

- テレポーテートマッシュルームを使う時に(ピクシーダストの)支払いはありません。ボードの隅にテレポートしたら、そこのチャームを1つ(まだ残っていれば)もらいます。


6.マッシュルーム:
- マッシュルームがあるマスに進むと即座に、そのマッシュルームを拾って(望むなら)すぐに使えます。
例:とあるマスに進み、そこで拾ったスピードマッシュルームを使って、さらに無料で3マス進みました。基本の動き方で進んだのは1マスだけですから5ピクシーダストをもらいます。

- 魔法使いがいるマスにマッシュルームが置かれたら、すぐにそのマッシュルームを拾います。そのマスに2人以上いる場合、拾うのは順番が次の魔法使いです。


7・魔法の鳥のタクシーのルート
- 魔法の鳥のタクシーのマスはゲームボード上に5つあります。魔法の鳥のタクシーのマスで2コインを支払い、鳥の「あしあと」に沿って、次の魔法の鳥のタクシーのマスに移動できます。2コインで移動できるのは次の通りです。
・北から中央(または中央から北)
・南から中央(または中央から南)
・西から中央(または中央から西)
・東から中央(または中央から東)
・南から東(または南から東)
例:4コインを支払えばタクシーで北から中央に、そして中央から南に移動できます。


8.チャーム
- いくつでもチャームをもらえます。ただしゲーム中に使うチャームの数までです。同じチャームを2枚以上もらっても構いませんし、異なるチャーム2種類以上をもらっても構いません。





ここからはファイルに記されてない疑問点を挙げていきます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/217531/wizards-wanted/forums/66

追記:
問:放浪の山の妖精が7番にいます。誰かがテレポートしたら、放浪の山の妖精は1番に戻りますか?
答:はい、1番に戻ります。

ゲーム説明書7ページ目 > アクション3:魔法のライセンスを獲得しよう
「カードに書いてあるとおりのアイテムを持っていたら(略)」

どうやらプレイヤーがゲーム中に獲得したもの全般を「アイテム」と言っているようです。

ゲーム説明書7ページ目 > アクション3:魔法のライセンスを獲得しよう
「1回の順番で獲得できるのは1枚の魔法のライセンスカードと1つのロイヤルシールです」

英文ルールでは次のように書いています。

「NOTE: You can only have one spell license and royal seal」
獲得できるのは1枚の魔法のライセンスカードと1つのロイヤルシールだけです。

英文ルールだと「1回の順番で」とは言っていません。
どのプレイヤーもゲーム中に獲得できるのは1枚と1つずつ、という意味なのでは?

ゲーム説明書9ページ目 > スコアの計算 > ロイヤルボーナスでボーナス
ロイヤルシールにチャームが書いてあるとき:チャームの数ごとにスコアを2点ずつ獲得します」

実際に遊んだ後の感想戦で、他のロイヤルシールと比べて圧倒的に得点効率が良く、正しくは「種類ごとに2点」なのではという話になりました。
BGGにも全く同じ疑問が投稿されているのですが、現時点では作者からの返信はありません。
他の質問には積極的に答えてくれてるのに。

ゲーム説明書9ページ目 > スコアの計算 > 経験値ボーナス
「持っているアイテムに書いてある魔法属性のアイコンの数で追加ボーナスがあります」

英文ルールだと次のように書いています。

「Earn fame for the number of magic icons you have of each type」
持っている各種類の魔法アイコンの数で名声を得ます。

つまりはプレイヤーが持っている物に描かれている魔法属性アイコンを種類で分けて、それぞれ数えるという意味です。
日本語版のゲーム説明書では「種類で分ける」という重要な部分が抜けています。

さらに言えば「魔法の仕事カード」と「魔法属性マッシュルーム」に描かれているものを指すようです。
つまり魔法属性アイコンを、アニマル(赤)・イリュージョン(青)・ネイチャー(緑)・エナジー(黄)の4種類に分けて、それぞれの数に応じた点を追加します。

ゲーム説明書9ページ目 > 勝者の決め方
「同点になったら、コインを多く持っているプレイヤーが勝者です。コインも同じ数だけ持っていたら、魔法の仕事カードを多く持っているプレイヤーが勝者です」

英文ルールだと次のように書いています。

「If there is a tie, the player with the most coins among those tied wins. If still tied, the player with the most spell job cards among those tied wins」

「among those tied wins」とありますから「同点になったプレイヤーたち、同じ数だけコインを持っていたプレイヤーたち」だけが対象です。
日本語説明書の書き方だと「他のプレイヤーたちが同点になった時に、スコアで負けているプレイヤーが、コインや仕事カードの多さで勝者になる」ことが起こり得てしまいます。





参照リンク:
『スターカルテル』 ルールまとめファイル
アイリッシュゲージ:ニューヨークマップ (ファン拡張)
『スターカルテル』 日本語ルール
『赤龍(Red Dragon)』 3-6人用トリックテイキング
『ブルーナイル』 2人専用アブストラクト
『撃退(Gekitai)』 2人専用アブストラクト
『ノーリターン』 日本語ルール
『仏陀(Buddha)』 3-6人用トリックテイキング
『いちばん近くのおばけ(The Closest Ghost)』 2人専用アブストラクト
『オリカ(Olika)』 3人用のトリックテイキング

posted by okanenainde at 05:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする