2023年01月17日

『La Vetrina(ラ・ヴェトリーナ/ショーケース)』 2人専用トリックテイキング

LaVetrina.png

本日はBGGから2人専用トリックテイキング『La Vetrina』を紹介します。
タイトルはイタリア語で「ショーケース」を意味し、手札の一部が対戦相手から丸見えになることからきています。





【目的】
各10トリックを2フェイズ、計20トリックでより多く得点すること。


【使うカード】
通常のトランプ1組から各スートの「5〜A」計40枚。
イタリアの『Scopa』や『Milanese』用カードで遊ぶこともできます。


【準備】
適当な方法でディーラーを決めます。
ディーラーはカード40枚をシャッフルして、自分と対戦相手に手札として9枚ずつ配ります。
さらに両プレイヤーの前(ショーケース)に表向きのカードを1枚ずつ配ります。
残りのカードは山札として両プレイヤーの手が届く所に置いておきます。


【第1フェイズ】
山札の一番上のカード1枚を表向きにします(宝石)。
宝石の隣に、山札から次の1枚を伏せたまま置きます(偽物)。
第1フェイズの10トリックは、これらの場札「宝石」と「偽物」を獲得していきます。

リードプレイヤーは手札から1枚をプレイして第1トリックをリードします。
訳注:非ディーラーがリードプレイヤーになる?)
対戦相手は後述するルールに従ってフォローします。

トリックの勝者はプレイされたカード2枚を伏せて獲得します。
さらにトリックの勝者は「宝石」を表向きのまま、自分のショーケースに並べます。
トリックの敗者は「偽物」を相手に見せないまま、自分の手札に加えます。
両プレイヤーはショーケースと手札で、常にカードを10枚ずつ持っていることになります。


【フォローのルール】
対戦相手のショーケースにあるカードのスートでリードした場合、対戦相手は「手札またはショーケースから」同じスート1枚をプレイせねばなりません。
そうでなければ対戦相手は手札から任意のカード1枚をプレイします。


【ショーケースからのプレイ】
手札がある限り、ショーケースのカードではリードできません。
つまりショーケースのカードは基本的にフォロー専用であり、フォローする場合はリードスートに従う必要があります。

第1フェイズではリードスート2枚のうち、よりランクのカードがトリックに勝ちます。
そうでなければ非リードスートのカードが切り札となってトリックに勝ちます(オールトランプ)。


【トリックの勝者と得点】
トリックの勝者が次トリックをリードします。
第8トリックの開始前に両プレイヤーは現在の得点を申告します。

獲得したトリック1つにつき1点になります。
ただし第10トリックはボーナスの1点が加わって計2点になります。


【第2フェイズ】
第1フェイズで山札がなくなるので、第2フェイズは場札(宝石と偽物)がありません。
「ショーケースからのプレイ」も含めてゲームの流れは第1フェイズと同じですが、第2フェイズは切り札なしです(ノートランプ)。
つまりリードスートで、よりランクの高い1枚がトリックに勝ちます。
獲得したトリック1つにつき1点になります。
訳注:ボーナス点があった第10トリックとは違い、第20トリックも1点です)

第20トリック終了後、21点満点で各プレイヤーの得点を申告します。
得点差を記録して、ディーラーを交互に2ゲームまたは4ゲーム行い、累計得点の多いプレイヤーの勝ちです。





参照リンク:
『コピーライト』 3人専用トリックテイキング
『コインズ』 メイフォローの3人専用トリックテイキング
『アームズ・レングス』 ペア戦4人専用トリックテイキング
『Jumping Jacks(ジャンピング・ジャックス)』 4-5人用トリックテイキング
『リンボー(Limbo)』 2人専用カードゲーム

posted by okanenainde at 11:45 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする