2024年01月01日

『Hold My Beer』 タロットデッキを使った3人専用トリックテイキング

HoldMyBeer_logo.png

本日はBGGより『Hold My Beer』を紹介します。
タロットデッキを使った3人専用トリックテイキングです。

以下、意訳。
分かりやすいように言い回しや文章の順番を変えている部分があります。

カードポイント:各ゲームで自分の順位を予想するためにカードに設定されたポイント
ゲームポイント:プレイヤー間の勝敗を決めるためのポイント(いわゆる勝利点)




【ゲームの目的】
ゲーム終了時の順位を正しく予測して、より多くのゲームポイントを得点すること。


【プレイ人数】
3人専用(4人用は同作者の『Oopsie』を参照)


【使うカード】
タロットデッキ1組のうち54枚。
・全ての切り札(大アルカナ)22枚
・サイドスート(小アルカナ)4スートから「6」以下を全て取り除いた32枚


【カードの強弱】
切り札
<強> ★ 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 <弱>
(★は愚者を表す)

サイドスート
<強> Roi(キング) Dame(クイーン) Cavalier(ナイト) Valet(ペイジ) 10 9 8 7 <弱>


【概要】
ビッドと得点のトリックテイキング。
フォローできない場合は切り札を選び、可能であればより強い切り札を選ぶ必要がある。
プレイヤーごとに18枚の手札で、3〜6ゲームを行う。
1ゲーム中に獲得しそうなカードポイントに基づき、何位で終わるかを予想する。


【ゲームの準備】
適当な方法でスタートプレイヤーを決める。
カード54枚をシャッフルして各プレイヤーに手札としてカード18枚ずつ配る。

各プレイヤーは手札からカードを1枚ずつ選び、卓中央の捨て札置き場に置く。
(訳注:表向き? それとも裏向き?)
これにより各プレイヤーの手札はカード17枚になり、タロンにはカード3枚があることになる。

そして各プレイヤーはデッキから取り除いたサイドスートから「1」「2」「3」を1枚ずつ(ビッドカード)取り、自分の脇に置いておく。
(手札や捨て札置き場に加えないよう注意!)


【ゲームの流れ】
各ゲームの第1トリックの前に、各プレイヤーは自分の手札を見て獲得するであろうカードポイントを見積もり、今回のゲームにおける順位を予想する。
各プレイヤーはビッドカードから予想と一致する数値のカードを選ぶ。
そして全員が同時に選んだビッドカードを公開する。
2人以上が同じ順位を予想していても構わない。
なお2位のビッドは「Hold My Beer」ビッドとも呼ばれる。


スタートプレイヤーが手札からカード1枚を選んでリードする。
以降のプレイヤーは手札にリードスートがあれば必ずフォローする(マストフォロー)。
フォローできない場合、可能であれば切り札1枚をプレイする(マストトランプ)。
既に切り札がプレイされている場合、可能であればより強い切り札をプレイする(オーバートランプ)。

より高い切り札をプレイできない場合、任意の切り札1枚をプレイする。
リードスートも切り札もプレイできない場合、任意のカード1枚をプレイする。


トリックの勝者は獲得したカードのカードポイントを得点して次のトリックをリードする。
最終トリックの勝者は捨て札置き場にあるカードのカードポイントも得点する。
スタートプレイヤーはゲーム毎に時計回りの順で移動する。

例:
プレイヤー1がハート10をリードした場合、プレイヤー2は手札からハート1枚をプレイせねばならない。
なければ切り札1枚をプレイせねばならない。

引き続きプレイヤー3も手札からハート1枚をプレイせねばならない。
なければ切り札をプレイする義務があり、(プレイヤー2が切り札をプレイしたなら)可能であればプレイヤー2よりも強い切り札をプレイせねばならない。


【カードポイント】
各カードには以下のポイント(カードポイント)が設定されている。

・Roi(キング):+4カードポイント
・Dame(クイーン):+3カードポイント
・Cavalier(ナイト):+2カードポイント
・Valet(ペイジ):+1カードポイント

・愚者:-2カードポイント
・愚者以外の切り札:+2カードポイント

デッキ合計で80カードポイント。
・切り札:計40カードポイント
・サイドスート:計40カードポイント

トリックの勝者は獲得したカードのカードポイントを獲得点する。
即座に獲得したカードポイントを合計して、現在誰が何カードポイントか分かるようにする。

例:
プレイヤー1 は、Roi:4カードポイント、Valet:1カードポイント)、9:0カードポイントのトリックを獲得した。
すぐさま自分の得点に5カードポイントを加え、次のトリックをリードする。


【特殊能力】
以下の切り札5枚には特殊能力がある。

・★(愚者):
最高の切り札であり、プレイを強制されない。
愚者はフォローの義務を無視して自由にプレイでき、そのトリックに勝利する。
ただし愚者は-2カードポイントであることに注意。

・21:
21でトリックに勝った場合、通常通りにカードポイントを獲得するか、そのトリックを破棄してカードポイントを獲得しないかを選ぶ。
ただし最終トリックに勝って破棄した場合でも、捨て札置き場のカードは破棄できない。

・1-3(鳥):
数値「1」「2」「3」の切り札(鳥)でトリックに勝った場合、捨て札置き場のカードを見て、その中の1枚と交換できる。
捨て札置き場のカードを見てから交換しないことにしても構わない。


【得点計算】
各ゲームの終了時、プレイヤーたちは予想した順位と実際の順位とを比べる。
1位と3位を予想して正しかった場合、それぞれ+1ゲームポイントを得る。
2位を予想して正しかった場合、+3ゲームポイントを得る。
予想が外れたプレイヤーは+0ゲームポイント。
(カードポイントとゲームポイントを混同しないよう注意)
カードポイントで同点になった場合、該当プレイヤーたちは同じ順位として扱い、次の順位を飛ばす。

例1
プレイヤー1とプレイヤー2の合計点が両方とも26カードポイントだった。
この2人が1位になり、今回は2位が存在しない。
今回は1位と3位の予想のみ正しいかを比べる。

例2
プレイヤー1は42カードポイントで1位。
プレーヤー2とプレーヤー3は両方とも20カードポイントで共に2位。
今回は3位が存在しないので、1位と2位の予想のみ正しいかを比べる。



【ボーナスポイント】
2人以上が同じ順位を予想した場合、ボーナスポイントを得る可能性がある。
順位を正しく当てたプレイヤーは、同じ順位を予想して外したプレイヤー1人につき、+1ゲームポイントを得る。

トリックに勝って対戦相手がプレイした鳥(数値「1」「2」「3」の切り札)を獲得した場合、1枚につき+1ゲームポイントを即座に得点する。
ただし自分がプレイした鳥では、このボーナスポイントを得点できない。
切り札「21」の特殊能力でトリックを破棄した場合でも、このボーナスポイントを即座に得点する。

1回のゲームで得られるゲームポイントは最大で8になる。
・2位を正しく当てて+3ゲームポイント
・対戦相手2人が同じ順位を予想して外すと+2ゲームポイント
・対戦相手がプレイした鳥を3枚とも獲得すると+3ゲームポイント

以下の条件のうち、どちらか1つでも満たしていれば試合終了。
・誰かが20ゲームポイントに達する
・第6ゲームが終わる


【勝利】
ゲームポイントが20以上になったプレイヤーは即座に勝利。
(対戦相手がプレイした鳥の獲得によってゲーム中に勝利することもあり得る)
さもなくば6ゲーム後に最もゲームポイントの高いプレイヤーが勝利。
同点だった場合は勝利を分かち合う。




参照リンク:
ネットスラング「Hold My Beer」の意味 - 海外ドラマの中の英語

『鴨バケツ(Ducks in a Bucket)』 2-6人用の無料ダイスゲーム
『グリッドポーカー(Grid Poker)』 通常のトランプ1組だけで遊べる2-3人用ゲーム
『デブ猫(Chonkers)』 通常のトランプ1組だけを使う2人専用カードゲーム
『ブランクアウト』 1-99人用の無料PnPロール&ライト
『3人の魔女(Three Hags)』 2人専用カードゲーム




posted by okanenainde at 20:53 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする