2009年08月09日

Castle Panic

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森の奥から沸いてくる怪物たちを全滅させるか、さもなくば敗北か。今回紹介するFireside Gamesの「Castle Panic」は、最近の流行である協力ゲーの1つです。見事、化け物どもを撃退した暁には、勝利点で優勝者を決めるんですけどね。

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マップはCastle(城)を中心に、6つに分割された同心円で構成されています。
初期配置を除けば、怪物たちはForest(森)から出現し、Archer(弓兵)、Knight(騎士)、Swordman(剣士)のエリアへと移動していきます。徐々に城に近づいてくるわけです。

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城は6つの城壁で守られ、敷地内には守るべき塔があります。6本の塔が全て破壊されるとプレイヤー全員の敗北です。

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丸みを帯びた三角形のタイル群が怪物タイルです。怪物やプレイヤーに悪影響を及ぼす特殊効果を表してます。

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プレイヤーたちはカードを使って怪物たちを撃退したり、破壊された城壁を修復したりします。手番には手札の交換も可能なので、盤面の状況を睨みながら上手に協力していきましょう。


【準備】
ボード中央のCastleと書かれた敷地に塔と城壁を建てます。6分割されたエリアに1つずつ配置してください。

怪物タイルの中からゴブリン3枚、オーク2枚、トロール1枚を抜き出して、6つあるArcherエリアに1枚ずつ配置します。どれをどこに置くかはプレイヤーたちが自由に決めてかまいません。タイルには1〜3の数字が書かれていますが、これは怪物たちの体力を表しています。それぞれの一番大きな数値が城を向くように置きます。

カードを良く切って山札にします。山札から各プレイヤーに初期手札を「表向き」に配ります。プレイ人数が2人なら6枚、3〜5人なら5枚、6人なら4枚です。(手札の上限枚数でもあります)

残りの怪物タイルは裏向きにしてよく混ぜて山にします。サイコロ、タール駒、補強タイルをボードの脇に置いておきます。
適当にスタートプレイヤーを決めたらゲーム開始です


【手番の流れ】
手番になったら以下の6つの手順を順番に処理します。

1) 手札補充
手札が上限枚数になるまで、山札からカードを補充します。山札がなくなったら、捨て札の山を切り直して新しい山札にします。

2) 手札修正(任意)
手札から1枚捨てて、山札から1枚補充できます。

3) 手札交換(任意)
他のプレイヤーと手札を交換できます。2〜5人プレイなら1枚、6人プレイなら2枚までです。
あくまで「交換」です。自分のカードを上げるだけ、あるいは相手から貰うだけというのは駄目なのです。必ず1枚渡して1枚受け取りましょう。

4) 手札使用
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手札のカードを使用します。枚数制限はありません。使いたいだけ使えます。使ったカードは捨て札として山札の横に重ねていきます。(詳しくは後述)

5) 怪物前進
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生き残っている怪物たちを全て城に向かって1マス進めます。城壁がなければSwordmanエリアから城内に侵入します。

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城内にいる怪物は時計回りに1マス移動します。

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補強タイル・城壁・塔に接触(攻撃)した怪物はダメージを受けて体力が1減ります。体力が0になった怪物は取り除かれて、怪物の山の横に表向きで置かれます(怪物の捨て山)。
攻撃を受けた補強タイル・城壁・塔はボード上から取り除きます。

6) 怪物増援
怪物の山からタイルを1枚引いて表向けます。ゴブリン、オーク、トロールならサイコロを振って、出目に対応する森に配置します。ボスや特殊効果なら、それぞれの処理を行います。
これをもう1回繰り返します。つまり手番に2枚引くのです。
これで手番が終わり、左隣のプレイヤーに手番が移ります。ゲームの終了条件が満たされるまで、上記の流れを繰り返すのです。


【ゲーム終了】
城内の6本の塔が全て破壊されるか、全ての怪物を倒せばゲームが終了します。全ての怪物を倒した場合、各プレイヤーは自分が倒した怪物ごとに勝利点を獲得します。

ゴブリン 1点、 オーク 2点、 トロール 3点、 ボス 4点
勝利点を最も多く獲得したプレイヤーの勝利です。引き分けの場合は、倒した数のより多いプレイヤーが勝ちます。


【怪物の倒し方】
怪物を攻撃するには、手番の「4) カード使用」で、エリアの色と攻撃範囲が対応したカードを使う必要があります。

例を挙げましょう。6のSwordmanエリアにいる怪物を攻撃するには、青いSwordmanカードを使用します。あるいは、青いSwordmanカードを使って5のSwordmanエリアに攻撃しても構いません。いずれも場合であっても、カード1枚で怪物1体を1回攻撃(ダメージ1)します。

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画像を見てください。5と6のエリアは青いですよね。ですから、青いカードを使えば、そこにいる怪物を攻撃できるのです。
同じ理屈で、1と2のArcherエリアにいる怪物は赤いArcherカードを使えば攻撃できますし、3と4のKnightエリアにいる怪物は緑のKnightカードを使えば攻撃できるワケです。

Heroカードは、その色のArcher/knight/Swordmanエリアのどこにでも攻撃できます。Any Color Archerカードは色に関係なく、どこのArcherエリアにでも攻撃できます。(Any ColorのKnightカードとSwordmanカードもあると思われます)

攻撃を受けた怪物はダメージを受けて体力を1失います。その怪物タイルを時計回りに回転させてください。体力が0になった怪物タイルは、とどめを刺したプレイヤーが獲得します。

森にいる怪物は絶対に攻撃できません。
城内に進入した怪物は塔アイコンが描かれたカードでしか攻撃できません。


【特殊な怪物タイル】
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Goblin King:ボスの1体です。サイコロを振って対応する森に配置した後、追加で怪物タイルを3枚引きます。

Orc Warlord:ボスの1体です。サイコロを振って対応する森に配置した後、Orc Warlordを含めたボード上の全ての怪物が1マス前進します。城内にいる怪物は1マスずつ時計回りに移動します。

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Troll Mage:名前と見た目が違うだけで、効果は「Orc Warlord」と同じです。

Healer:ボスの1体です。サイコロを振って対応する森に配置した後、ボード上の全ての怪物の体力が1回復します。体力が既に上限の怪物には効果がありません。

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Giant Boulder:怪物ではなく、怪物たちが仕掛けた巨大な丸い岩です。サイコロを振って対応する森に配置した後、そのまま反対側の森に向かって一直線に突っ込んでいきます! 進路上にいた怪物を全て圧殺しながら。これで死んだ怪物たちは、怪物の捨て山に置きます。

この単純にして圧倒的な転がる原始兵器は、補強タイル・城壁・塔のいずれかに当たれば前進が止まります。接触した補強タイル・城壁・塔をGiant Boulderと共にボード上から取り除いてください。

もし進路上に城壁も塔もない場合は、仲間の怪物を全てひき殺しながら反対側の森まで移動します。ですから状況によっては、プレイヤー側に有利に働いてくれることもあります。

Plague! Archers:全プレイヤーは手札にあるArcherのカードを全て捨て札にします。Knight、Swordmanに対応したPlague!も存在します。

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その他:該当エリアにいる全ての怪物を即座に1マス前進させたり、時計回りに1マス移動させたり、追加で怪物タイルを引いたり、全プレイヤーに手札から任意の1枚を捨てさせたりと色々ありますが、どれも分かりやすくアイコン化されています。


【城壁の復元】
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BrickMortarのカード2枚1組を使えば、破壊された城壁を1つボード上に再配置できます。


【補強タイルとタール駒の使い方】
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Fortify Wallカードを使えば、補強タイル1つを城壁1つに装着できます。攻撃された場合、その城壁の代わりに補強タイルを取り除きます。つまり、その城壁の耐久力が1上がるのです。

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Tarカードを使用したら、ボード上の怪物を1体指定します。森や城内にいる怪物でも構いません。その怪物の上にタール駒を置きます。次のプレイヤーの手番になるまで、その怪物は一切移動できなくなります。


【選択ルール】
Co-op:怪物を倒しても勝利点を獲得しません。全員で城を守り切るか、怪物たちに蹂躙されるかの2つしか結末のない、純粋な協力ゲームです。

Overlord:プレイヤーの1人は怪物側を担当します。怪物プレイヤーはカードの代わりに怪物タイル3枚を手札として持ち、他のプレイヤーの手番の「5) 怪物前進」「6) 怪物増援」に行動します。
カードの引き運とサイコロ運ではなく、人の意思で怪物が行動するので盛り上がること必至でしょう。

その他:初期配置などを調整して難易度を変えたり、カードの特殊な組み合わせがあったり、1人用のルールも用意されていたりと、基本ルールに飽きても長く遊べるようになっています。
ラベル:ボードゲーム
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posted by okanenainde at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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