2011年10月21日

『古代』で新作『CASUS BELLI』を遊ぶ (前編)

追記:
このボードゲームの題名は『
古代決戦 (Antike Duellum)』になりました。



以前、少しだけ紹介した『CASUS BELLI』は、『古代(Antike)』を2人専用ゲームにした物です。
(ロンデル・システムで有名なMac Gerdtsの新作)

BGGに『CASUS BELLI - KIT (ESSEN 2011)』の英文ルールが公開されています。
これは既に『古代』を持っている人のための追加キットで、これがあれば『CASUS BELLI』を買わずに済むと言う訳です。

現時点では「Essen 2011で配布(販売?)する」としか書かれてないので、かなり敷居は高いですけども。

そんな感じで以下、意訳。
英文ルールが読み難いので、勝手に構成を変えています。

【追加キットの内容物】
・ ゲームボード 1枚
・ イベントカード 25枚(自分で切り離す必要あり)
・ 説明書 1部

【『古代』から流用する物】
・ 有力者カード 計21枚
   航海者 2枚
   市民  4枚
   将軍  4枚
   学者  5枚
   王   6枚
・ 資源チップと貨幣
・ 黒ディスク 12枚(城壁)
・ 青ディスク 12枚(鉄を産出する都市用)
・ 灰ディスク 12枚(大理石を産出する都市用)
・ 黄ディスク 12枚(黄金を産出する都市用)
・ 神殿コマ  12コ

以下のコマを、赤と緑でそれぞれ
・ 陸軍コマ  12コ
・ 海軍コマ  12コ
・ ディスク   25枚
・ 八角柱   6コ(ロンデルと5つの知識用)

数えるのが面倒なら、『古代』のコマ類を全て引っ張り出しても良いでしょう。
ただし「神殿コマの数は必ず12コ」にしてください。

【準備】
両プレイヤーは、それぞれ以下の物を受け取ります。
・ 大理石チップ  3コ分
・ 鉄チップ     3コ分
・ 黄金チップ    3コ分
・ 城壁(黒ディスク) 1枚

CasusBelli_starting_equipment.jpg
各資源3コ分と城壁。

スタートプレイヤーを適当に決めます。
後番になったプレイヤーは、額面1の貨幣を1つ受け取ります。

各プレイヤーは、カルタゴ(Carthago・茶色い枠)とローマ(Roma・緑の枠)から行動を開始します。
カルタゴ側が赤いコマを、ローマ側が緑のコマを使用します。

CasusBelli_board.jpg
ボード全景。

CasusBelli_starting_cities.jpg
中央やや右寄りに、カルタゴ(Carthago)とローマ(Roma)があります。

両プレイヤーは担当色(赤と緑)のディスクを1枚ずつ取ります。
そしてボード左端中央にある得点欄(VP-track)の「0」に置き、それぞれの得点コマとします。

それぞれの兵力補強欄(ボードの右上と左下)に陸軍コマと海軍コマを1コずつ置きます。

CasusBelli_recruitment_box.JPG
ローマ側の初期予備兵力。

以下の資源ディスクを、指示された都市の枠の中に配置します。
・ 青ディスク: カルタゴ(Carthago)とクレモナ(Cremona)に1枚ずつ
・ 灰ディスク: ジェノバ(Genua)とカエサレア(Caesarea)に1枚ずつ
・ 黄ディスク: ローマ(Roma)とカルタゴ・ノヴァ(Carthago Nova)に1枚ずつ

赤ディスクを1枚ずつ、以下の都市に重ねます。
・ カルタゴ(Carthago)
・ カエサレア(Caesarea)
・ カルタゴ・ノヴァ(Carthago Nova)

緑ディスクを1枚ずつ、以下の都市に重ねます。
・ クレモナ(Cremona)
・ ジェノバ(Genua)
・ ローマ(Roma)

CasusBelli_starting_cities2.jpg
ローマ側の初期都市。

25枚のイベントカードをよく切ったら、山にしてボード横に置いておきます。
山の上からカードを3枚引き、表向きにして場札にします。

【貨幣】
『古代』だと手番ごとに貨幣を受け取りましたが、『CASUS BELLI』では定期収入がありません。
ロンデル上の「MARMOR」「FERRUM」「AURUM」アクションでだけ獲得できるのです。
それらのアクションを選んだ場合、都市から産出される資源に加えて、銀行から1貨幣を受け取ります。


CasusBelli_rondel.JPG
今作のロンデル。

【都市建設】
都市アイコンのある地域にしか、新しく都市を建設できません。

CasusBelli_founding_cities1.jpg
カルタゴ側はマッシリア(Massilia)に新しい都市を建設できます。
ですが、都市アイコンがないバレアレス(Baleares)には建設できません。


銀行に「大理石1コ+鉄1コ+黄金1コ」を支払い、どの資源を産出するかを選びます。
該当する資源ディスクを都市アイコンの上に置き、その上に担当色のディスクを重ねます。

新都市に隣接する地域に、同じ資源を産出する都市があれば、貨幣を追加で支払います。
該当する都市1つにつき、貨幣1が必要です。
注意: それらの都市がローマ側かカルタゴ側かは考慮しません。

CasusBelli_founding_cities2.jpg
カルタゴ側がサグントゥム(Saguntum)に新都市を建設します。
まず建設費用として「大理石1コ+鉄1コ+黄金1コ」を銀行に支払います。
新都市で産出する資源を「大理石」にするなら「追加で貨幣1」を支払わなねばなりません。
(サグントゥムに隣接する都市の1つが、大理石を産出するからです)

もし「黄金」なら「追加で貨幣2」が必要です。
(隣接する都市の2つが、黄金を産出するからです)

「鉄」にすれば追加の費用は発生しません。
(隣接する都市はいずれも鉄を産出していません)


【有力者と城壁】
5つの知識を全て持っていた場合、有力者をそれ以上獲得できません。

有力者を1人獲得した時、相手プレイヤーは場札からイベントカードを1枚選んで取ります。
その後すぐに、場札が3枚になるよう山札の上から補充します。

得点欄で獲得した有力者の数を記録します。
そして得点欄には城壁アイコンが描かれています。
(0・1・2・3・5・7)

得点コマが城壁アイコンに達するか通過したら、そのプレイヤーは城壁(黒ディスク)を受け取って手元に置きます。
例えば「1」にあった得点マーカーが一気に「3」まで動けば、城壁を2コ受け取る事になります。

「0」にある城壁アイコンは、ゲーム開始前に受け取る黒ディスクを表しています。

航海者:
都市アイコンのない海域にはガレー船(Galley)が描かれています。
これらの海域は、航海者を獲得する時に2倍として計上されます。
航海者を獲得するには通常7海域が必要ですが、全てガレー船付きなら4海域で済むのです。

CasusBelli_galley.JPG
ガレー船の描かれた海域の一例。


……長いので後編へ続く。

参照リンク:
Mac Gerdts新作は『古代(Antike)』2人用
『古代』で新作『CASUS BELLI』を遊ぶ (後編)
古代の2人用は『Antike Duellum』に

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posted by okanenainde at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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