間を空けるとルールを忘れるのは必定。
そんな訳で『マンション・オブ・マッドネス 完全日本語版』2回目を動すことに。
前回参加したプレイヤー2人と、初参加の2人が探索者の担当です。
まずは必要最低限のルールを説明をして、後は必要になったら追加で説明しました。
ルール分量は多いのですが、探索者側は事前に全てを知らなくても問題ありません。
これって説明する立場からすれば、非常にありがたいのですよ。
実際にその状況を目にしながら、少しずつ覚えてもらえるので、初プレイヤーの理解も早まるのです。
今回のシナリオでは、モンスターをワープできません。
毎手番もらえる脅威トークンの数も増やせませんし、マスターアクション『抑えがたい衝動』がないので、できる妨害も限定的です。
代わりに序盤からモンスターをワラワラ沸かせられるのですが、冒頭でも書いたように回避判定の条件を勘違い。
イベントがほとんど進まない内に、部屋からかなりの探索カードが消え失せる羽目に。
今回はアッサリと負けるんじゃないかと冷や汗をかきつつ、目的カードを読み直して方針変更です。
まだ探索されてない部屋に、モンスターを大量に召還して時間稼ぎをします。
そして探索の手が伸びてきたら、モンスターをできるだけスタート位置に移動。
「館からの脱出」が探索者側の勝利条件だったので、目標地点に最後の壁を作ったわけです。
最後の手がかりカードが探索される=目的カードを公開する=死亡した探索者プレイヤーはゲームから脱落。
マスターとしては、目的カードが公開された直後に探索者を殺すのが基本戦略です。
ですから、死亡の一歩手前で探索者を放置することになります。
五体満足な探索者で再登場されると、殺し切るのが難しくなりますから。
逆に探索者側は、目的カード公開前に死亡して、未使用キャラでの再登場を狙ってきます。
マスターには「攻撃しない」「回避判定失敗でもダメージを与えない」選択肢があるので、難しいんですけどね。
探索者同士の戦闘は禁じられていますし、自分で自分を攻撃するのもダメです。
まあ、炎上した部屋にとどまって(手番の最後に2ダメージ)、見事に散ったキャラはいましたけど。
前半は勢いのあった探索者側の動きが、後半になって鈍りだします。
わざと目的カードをめくらない戦法に出たため、勝利条件が分からず有効な手が打てないのです。
こちらとしては、ありがたい展開になりました。
だって膠着状態に陥れば、イベントカードの上に時間トークンが溜まってくれるのですから。
イベントカードが進むことは、探索者側にとって不利でしかありません。
もし「時間内にボス級モンスターの殺害」が勝利条件だったら、間に合わなくなる……
探索者側の焦りが頂点に達し、いよいよ決断せねばなりません。
「じゃあ、最後の部屋に入って探索しますから、皆さん準備を」
探索者プレイヤーの2人は、炎上トークンと肉体トラウマのダメージで死亡して、新キャラでスタート位置に再登場します。
チッ、これで探索者の皆殺しは不可能。
再登場はスタート位置なので、1回の移動で脱出できてしまいます。
その2人を館の奥へと引き込むのも現実的ではありません。
仕方ない、残った2キャラをブチ殺して良しとするか。
そして最後の手掛かりカードが表向きになり、目的カードも公開されます。
探索者はスタート位置から脱出すれば勝利。
……んー?
これって1人でも脱出できれば勝ちなのか、全員が脱出しないと負けなのか。
表記が曖昧で、どうとも解釈できてしまいます。
今回はとりあえず、脱出できた探索者は個別に勝利。
できなかったプレイヤーは負けとして、ゲームを進めました。
訂正:
1人脱出した時点で探索者全員の勝利でした。
全員脱出の場合は、目的カードにハッキリとそう書いてあります。
こうなるとマスター側は圧倒的に有利です。
わざと死なないよう放置していた探索者を葬り去るだけ。
基本セット最強のショゴスを召還して、準備は全て整っています。
追い討ちとして、正気度0の探索者と同じマスに「カルト信者」がいる場合、判定成功で即マスターの勝ちになるオマケ付き。
判定成功の目標値は「そのマスにいるカルト信者の数×2」です。
おお、これが成功すれば、脱出した探索者が何人いようが関係ない!
しかも狙ったわけではないのに、正気度0のキャラがカルト信者と同じマスにいる、この幸運。
1体だけなので、10面サイコロを振って「2」以下を出さなければいけません。
でも、こちらはノーリスクで確率2割って悪くないですよね。
結果は……「6」でした、残念。
まだチャンスはあると気を取り直して、別室の1人を攻撃して殺害。
これで全敗はなくなりました、よしよし。
次の手番では、正気度0のキャラと同じマスにいるカルト信者が3体です。
目標値が「6」もありますよ、良い感じですよ。
念を込めての一投は……「8」だと!?
ああー、これで完勝の目は消えました。
まあ、出なかったものは仕方ありません。
手数で圧殺して2勝目をあげるのみです。
最後に残った探索者の手には、アーティファクト『守りの像』があります。
「受けるダメージを1にする&麻痺しない」という強力な代物なのですが、ここまでくれば問題ないない。
残りの生命力はわずか1、一発当たればアーティファクトもヘッタクレもないのです。
満を持して、同室のショゴスが特殊攻撃。
探索者が祈るようにサイコロを振ります。
「何としてでも生き延びる!」
はたして判定は……成功!
しかし、しかしです。
モンスタートークンの裏に書かれていたのは、ああ無情。
判定に成功したのに「1ダメージを受ける」という指示。
これにより、最後の探索者が昇天します。
これにてゲームは終了。
脱出した探索者2名、脱出できなかった探索者2名でした。
ルール間違いがなければ、探索者側はもっと厳しい展開になったでしょう。
強力だった『守りの像』も、実際にはそこまで強くない可能性が。
手元に日本語版がないので分からないのですが、軽減できるのは戦闘ダメージだけ。
神話カードや回避チェックで受けるのは、戦闘ダメージではないという解釈のようです。
(公式回答だったか不明なので、現時点では保留が妥当?)
参照リンク:
『狂気の館』 狂気トラウマの謎
『狂気の館』 抑えがたい衝動
第1回『狂気の館』ゲーム会
第3回『狂気の館』ゲーム会
『狂気の館』早見表(FAQ入り)、公開記事
『狂気の館』 画像入りで判りやすい紹介記事
狂気の館 新拡張 『恐怖の家』
『狂気の館』日本語版 拡張3種、予約ページ@あみあみ
といず広場 『狂気の館』拡張3種 予約ページ
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