
ホワイトゴブリンの新作『The Witches of Blackmore』を紹介します。
作者は『カルタヘナ』『カール大帝』『ババンク』などを手がけたレオ・コロヴィーニです。
森の中にあるブラックモア村、そこに住む魔女たちの魔力比べという設定。
魔女の輪を上手く操って、より多くの魔力(勝利点)を蓄えるのが目的のカードゲームです。
8歳以上、2−5人、30分。

カード54枚、説明書、そして魔女の輪(Witches Wheel)だけの簡潔な構成。
Witches Wheelとは、魔女が使っていたカレンダーやホロスコープの類だそうです。

カードの一例。
6色あって、それぞれに1−9の数値が書かれています。
【準備】
カードを良く切って、各プレイヤーに裏向きで6枚ずつ配ります。
残ったカードはまとめて脇に避け、山札とします。
魔女の輪を表向きで使うか、あるいは裏向きで使うかか(降順か昇順か)決めます。
慣れるまでは降順(数値が下がるごとに弱くなる)の方が良いでしょう。
山札の一番上のカードを表向きにします。
その色のカードが切り札(後述)になります。
魔女の輪とカードの数値を合わせて、並べて配置します。

今回「緑」のカードが切り札になります。
カードの数値が「8」ですから、魔女の輪の「8」の隣に並べて置くのです。
この例では魔女の輪が降順なので「8」から数えて数値が下がるごとに弱くなります。
適当な方法で親(スタートプレイヤー)を決めます。
【ゲームの流れ】
1ゲームは幾つかのラウンドで構成されています。
最強のカードを出したプレイヤーが、そのラウンドで出されたカードを全て獲得します。
毎ラウンド、親が最初に手札から1枚を選び、表向きで自分の前に出します。
後は時計回りの順に、表向きで1枚ずつカードを出していきます。
表向きにすること以外、出すカードに制限はありません。
どのプレイヤーも、出したいカードを好きに選んで出せるのです。
【最強カードの決め方】
全員が表向きで1枚ずつカードを出したら、そのラウンドの最強カードはどれかを確認します。
まずは「切り札」が出ているかを見ましょう。
切り札が1枚しかなければ、自動的にそのカードが最強になります。
切り札が2枚以上出ていれば、魔女の輪に従って最強を決めます。
切り札がなかった場合は、「親が出した色のカード」が最強になります。
その色のカードが2枚以上出ていたなら、やはり魔女の輪に従って最強を決めます。
<上の例からの続き>
今回は魔女の輪が降順ですから、「8」から数えて数値が下がるごとに弱くなります。
「9」は循環して「1」の下に来ます。
(強) 8 7 6 5 4 3 2 1 9 (弱)
つまり今回は「9」が最弱というわけです。
もし、魔女の輪が反対側の昇順であれば、数値が上がるごとに弱くなります。
(強) 8 9 1 2 3 4 5 6 7 (弱)
<別の例>
魔女の輪は降順で、横にあるカードは「青の7」です。
まず親のAnnaが「黄の2」を出しました。
以下、Peter「赤の7」、Brian「黄の5」、David「青の4」、Emma「青の9」と続きます。
魔女の輪を見ると、数値としては「7」が最強です。
しかしPeterが出した「赤の7」は今回の最強にはなりません。
なぜなら、切り札の「青」でもなければ、親の出した「黄」でもないからです。
結論を言えば、最強はPeterが出した「青の4」です。
(強) 7 6 5 4 3 2 1 9 8 (弱)
「青の9」も切り札ですが、数値の強さが「4」よりも下ですね。
ですから「青の4」を出したPeterが、今回出された5枚のカードを全て獲得します。
【切り札の変更】
最強を出したプレイヤーは、たった今獲得したカードの中から1枚を選んで、魔女の輪の横に置くことができます。
これによって、切り札の色と数値の強弱を上書きできる訳ですね。
上書きする場合は、古いカードの上に重ねて置きます。
非常に強力ですが、貴重な魔力(得点)源を1枚手放す事になります。
行うときは良く考えて行いましょう。
【ラウンド終了】
最強プレイヤーは、出されたカードを全て獲得し、裏向きにまとめて自分の前に置きます。
注意: 絶対、手札には入れないように!
その後、全員が山札からカードを1枚ずつ引いて、手札を補充します。
補充は最強プレイヤーから始めて、時計回りの順に行います。
手札を補充したら、最強プレイヤーが次の親になって、時計回りにカードを1枚ずつ出して……と繰り返します。
【ゲーム終了】
山札の最後のカードが引かれたら、もう少しでゲームが終了します。
カードが足りずに手札を補充できなくなったら、魔女の輪の横に重ねた「切り札を表すカード」を引きます。
これにより、切り札の色と数値の強弱が変わってしまうのです!
それ以降は手札を補充することなく、残った手札だけでゲームを続けます。
手札を全て出し、最後の最強プレイヤーが決まったら、ゲーム終了です。
【得点計算】
各プレイヤーは自分が獲得した魔力=カードの数値を合計します。
(もう、魔女の輪による数値の強弱は関係ありません)
魔力合計値の一番高いプレイヤーが優勝です。
【関連する記事】
- iOS用ボードゲームアプリ13本 値引き配信中 (2025年4月30日)
- 『Caverna』デジタル版 配信開始
- 『ヒート:トンネルヴィジョン 日本語版』 予約ページ
- 再販含む新製品4つ 駿河屋で予約開始 (2025年5月下旬分)
- 『おもちゃ de セラピー 子どもの心理臨床におけるおもちゃとゲームの使い方』 ..
- 『アイスフォール』 予約ページ
- 『ギャングポーカー 完全日本語版』 バトンストアで予約開始
- 『ウキヨエ』 バトンストアで予約開始
- 『ヒート:トンネルヴィジョン 日本語版』 バトンストア&ポストホビーで予約開始
- 『ゲーム作家の全思考』 アマゾン&楽天ブックスで予約開始
- 『アルタイ:文明の曙』『キャプテン・フリップ』『宝石の煌き:沈まぬ太陽』 アマゾ..
- 『リアル脱出ゲーム 放課後デスゲームからの脱出』 アマゾン&楽天ブックスで予約開..
- 『アルタイ:文明の曙』『宝石の煌き:沈まぬ太陽』 楽天ブックスで予約開始
- 再販含む新製品6つ 駿河屋で予約開始 (2025年5月10日から6月30日分)
- 『裏切りの輪舞曲』『棺呪 ヒツギノロイ』 予約ページ
- 『アルタイ:文明の曙』『宝石の煌き:沈まぬ太陽』 バトンストア&ポストホビーで予..
- 『ブタミントン』 駿河屋&トイスタジアムで取り扱い中
- 『5分間リアル脱出ゲームおしまい』 アマゾン&楽天ブックスで予約受付中
- 『ペチケ』『ウナギかヘビか』 バトンストア&ホビーステーションで予約開始
- 『図書館にゲームを! 図書館の新しい可能性』 アマゾン&楽天ブックスで予約受付中..