2012年04月22日

ブラックモアの魔女

TheWitchesOfBlackmore_box.jpg

ホワイトゴブリンの新作『The Witches of Blackmore』を紹介します。
作者は『カルタヘナ』『カール大帝』『ババンク』などを手がけたレオ・コロヴィーニです。

森の中にあるブラックモア村、そこに住む魔女たちの魔力比べという設定。
魔女の輪を上手く操って、より多くの魔力(勝利点)を蓄えるのが目的のカードゲームです。
8歳以上、2−5人、30分。

TheWitchesOfBlackmore_comp.jpg
カード54枚、説明書、そして魔女の輪(Witches Wheel)だけの簡潔な構成。
Witches Wheelとは、魔女が使っていたカレンダーやホロスコープの類だそうです。

TheWitchesOfBlackmore_cards.jpg
カードの一例。
6色あって、それぞれに1−9の数値が書かれています。


【準備】
カードを良く切って、各プレイヤーに裏向きで6枚ずつ配ります。
残ったカードはまとめて脇に避け、山札とします。

魔女の輪を表向きで使うか、あるいは裏向きで使うかか(降順か昇順か)決めます。
慣れるまでは降順
(数値が下がるごとに弱くなる)の方が良いでしょう。

山札の一番上のカードを表向きにします。
その色のカードが
切り札(後述)になります。
魔女の輪とカードの数値を合わせて、並べて配置します。

TheWitchesOfBlackmore_green8trump.jpg
今回「緑」のカードが切り札になります。
カードの数値が「8」ですから、魔女の輪の「8」の隣に並べて置くのです。
この例では魔女の輪が降順なので「8」から数えて数値が下がるごとに弱くなります。

適当な方法で親(スタートプレイヤー)を決めます。


【ゲームの流れ】
1ゲームは幾つかのラウンドで構成されています。
最強のカードを出したプレイヤーが、そのラウンドで出されたカードを全て獲得します。

毎ラウンド、親が最初に手札から1枚を選び、表向きで自分の前に出します。
後は時計回りの順に、表向きで1枚ずつカードを出していきます。
表向きにすること以外、出すカードに
制限はありません
どのプレイヤーも、出したいカードを好きに選んで出せるのです。



【最強カードの決め方】
全員が表向きで1枚ずつカードを出したら、そのラウンドの最強カードはどれかを確認します。

まずは「切り札」が出ているかを見ましょう。
切り札が1枚しかなければ、自動的にそのカードが最強になります。
切り札が2枚以上出ていれば、魔女の輪に従って最強を決めます。

切り札がなかった場合は、「親が出した色のカード」が最強になります。
その色のカードが2枚以上出ていたなら、やはり魔女の輪に従って最強を決めます。



<上の例からの続き>
今回は魔女の輪が降順ですから、「8」から数えて数値が下がるごとに弱くなります。
「9」は循環して「1」の下に来ます。
(強) 8 7 6 5 4 3 2 1 9 (弱)
つまり今回は「9」が最弱というわけです。

もし、魔女の輪が反対側の昇順であれば、数値が上がるごとに弱くなります。
(強) 8 9 1 2 3 4 5 6 7 (弱)


<別の例>
TheWitchesOfBlackmore_sample.JPG
魔女の輪は降順で、横にあるカードは「青の7」です。
まず親のAnnaが「黄の2」を出しました。
以下、Peter「赤の7」、Brian「黄の5」、David「青の4」、Emma「青の9」と続きます。

魔女の輪を見ると、数値としては「7」が最強です。
しかしPeterが出した「赤の7」は今回の最強にはなりません
なぜなら、切り札の「青」でもなければ、親の出した「黄」でもないからです。

結論を言えば、最強はPeterが出した「青の4」です。
(強) 7 6 5 4 3 2 1 9 8 (弱)
「青の9」も切り札ですが、数値の強さが「4」よりも下ですね。
ですから「青の4」を出したPeterが、今回出された5枚のカードを全て獲得します。


【切り札の変更】
最強を出したプレイヤーは、たった今獲得したカードの中から1枚を選んで、魔女の輪の横に置くことができます。
これによって、切り札の色と数値の強弱を上書きできる訳ですね。
上書きする場合は、古いカードの上に重ねて置きます。

非常に強力ですが、貴重な魔力(得点)源を1枚手放す事になります。
行うときは良く考えて行いましょう。



【ラウンド終了】
最強プレイヤーは、出されたカードを全て獲得し、裏向きにまとめて自分の前に置きます。

注意: 絶対、手札には入れないように!
その後、全員が山札からカードを1枚ずつ引いて、手札を補充します。
補充は最強プレイヤーから始めて、時計回りの順に行います。
手札を補充したら、最強プレイヤーが次の親になって、時計回りにカードを1枚ずつ出して……と繰り返します。


【ゲーム終了】
山札の最後のカードが引かれたら、もう少しでゲームが終了します。
カードが足りずに手札を補充できなくなったら、魔女の輪の横に重ねた
「切り札を表すカード」を引きます。
これにより、切り札の色と数値の強弱が変わってしまうのです!

それ以降は手札を補充することなく、残った手札だけでゲームを続けます。
手札を全て出し、最後の最強プレイヤーが決まったら、ゲーム終了です。


【得点計算】
各プレイヤーは自分が獲得した魔力=カードの数値を合計します。
(もう、魔女の輪による数値の強弱は関係ありません)
魔力合計値の一番高いプレイヤーが優勝です。


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posted by okanenainde at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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