2014年07月16日

『ダイアモンド』 ストロングホールド・ゲームズ 新作トリックテイキング

追記:

駿河屋で日本語ルールつきの取り扱いが始まりました。



独自のルール「スートアクション」を加えた、分かりやすいマストフォロー。

Diamonds_box.jpg

Diamonds』はストロングホールド・ゲームズから2014年8月に発売予定のトリックテイキングです。
作者であるマイク・フィッツジェラルドの『ミステリーラミー』に比べてルールが分かりやすいですよ。
それではこのカードゲームのルールをザッと見ていきましょう。



人数:2-6人
年齢:8歳以上
時間:30分

【内容物】
  • 4スート(ダイア、ハート、スペード、クラブ)各1−15の数字が書かれたカード、計60枚
  • 小ダイアモンド駒 110コ
  • 大ダイアモンド駒 25コ
  • 金庫 6コ
  • 早見カード 6枚

【ゲームの目的】
ゲーム終了時に勝利点を最も多く稼いでいること。

【準備】
小は1コ1勝利点、大は1コ5勝利点のダイアモンド駒を全てテーブルの中央(サプライ)に置きます。
各プレイヤーは以下のものを受け取ります。

Diamonds_Vault.png
金庫 - ゲーム中に獲得したダイアモンド駒を中に入れて確保します。金庫の中にあるダイアモンド駒は他のプレイヤーに秘密です。

Diamonds_Showroom.png
小ダイアモンド駒3コ - 金庫の隣り「ショールーム」に置きます。ショールームにあるダイアモンド駒は他プレイヤーが自由に確認できます。

Diamonds_PlayerAid.jpg
早見カード - サプライ、金庫、ショールームに対するスートアクション(後述)を図表にしたものです。

【遊び方】
カードを配る:
このラウンドのディーラーを適当な方法で決めます。ディーラーは60枚のカードをシャッフルして各プレイヤーに、手札として裏向きで10枚ずつ配ります。残ったカードは、このラウンドには使いませんので、中身を見ないまま脇に避けておきます。
(新しいラウンドでは、ディーラーの左隣りに座るプレイヤーが新しいディーラーになって、カード60枚全てをシャッフルします)

カードを渡す:
ディーラーは自分の手札を見て、このラウンドに何枚カードを渡すのか決めます。ただし渡すカードの枚数は1-3枚です。各プレイヤーは、ディーラーが決めた枚数のカードを手札から選んで、左隣りのプレイヤーに渡します。左に渡したのと同じ枚数が右から渡されるので手札は10枚のままです。
注意: 右隣りから渡されたカードの内容を見るよりも先に、自分が選んだカードを左隣りのプレイヤーに渡しましょう。

ゲーム開始:
ディーラーの左隣りのプレイヤーが、手札からカード1枚を選び、表向きで自分の前に出します。
時計回りの順で、残りのプレイヤーたちもカードを1枚ずつ、表向きで自分の前に出していきます。
(各プレイヤーがカードを1枚ずつ出す一連の流れを「トリック」と呼びます)
ただし、最初に出たカードと同じスートが手札にあれば、絶対に出す必要があります。同じスートのカードが2枚以上あれば、中から1枚を選んで出します。
もし同じスートのカードが1枚もなければ、以下の順番に処理をします。
  1. 手札のカードから何でも良いから1枚を選んで表向きで自分の前に出し、
  2. 即座に出したカードのスートに対応したアクション(スートアクション)を処理する
この『ダイアモンド』が他のゲームと違うのは、同じスートを出せなかた場合に「スートアクション」が発生するルールです。スートアクションは各トリックの勝者も行えますし、ラウンド終了時にも発生します。

例:
  • 最初のプレイヤーがハートを出しました。自分の手札にハートがあったので、ハートのカードを1枚出しました。
  • 最初のプレイヤーがスペードを出しました。自分の手札にスペードがなかったので好きなカードを1枚出せます。ダイアのカードを1枚選んで出し、即座にダイアのスートアクションを行います。

各プレイヤーがカードを1枚ずつ出したら、このトリックの勝者を決めます。最初に出たスートで最も数字の大きなカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。トリックに勝ったプレイヤーは、以下の処理を順番に行います。
  1. 出されたカードを全て裏向きにして一塊にし、
  2. 即座に、このトリックで最初に出たカードのスートに対応したアクションを行って、
  3. 手札からカードを1枚選んで次のトリックを始める。手札がなければラウンド終了。

【スートアクション】
Diamonds_SuitActions_Diamonds.png
ダイア:
小ダイアモンド駒1コをサプライから取って自分の「金庫」に入れる。

Diamonds_SuitActions_Hearts.png
ハート:
小ダイアモンド駒1コをサプライから取って自分の「ショールーム」に置く。

Diamonds_SuitActions_Spades.png
スペード:
小ダイアモンド駒1コを「自分の」ショールームから金庫に移す。

Diamonds_SuitActions_Clubs.png
クラブ:
小ダイアモンド駒1コを、他プレイヤー1人のショールームから、自分のショールームに移す。

スートアクションは発生したら即座に行います。スートアクションが発生するのは以下の場合です。
  • トリック最初のカードと同じスートを出せなかった: 自分が出したカードのスートアクションを行う
  • トリックに勝った: 自分が出したカードのスートアクションを行う
  • ラウンドの終了時: 各スートのカードを最も多く取ったプレイヤーはそれぞれ、対応するスートアクションを行う
  • ラウンドの終了時: 1トリックも勝たなかった=カードを1枚も取らなかったプレイヤーはダイアのスートアクションを2回行う

Diamonds_Exchange.png
プレイヤーは必要に応じて小ダイアモンド駒5コを大ダイアモンド駒1コに両替できます。ただし、ショールームと金庫にあるダイアモンド駒を混ぜてはいけません!

ラウンド終了:
10トリックが終わったらラウンド終了です。各プレイヤーはラウンド中に(トリックに勝って)取ったカードの枚数をスートごとに比べ合います。ラウンド終了時のスートアクションを以下の順に行います。
  1. ダイアのカードを最も多く取ったプレイヤーが、ダイアのスートアクションを1回行います。
  2. ハートのカードを最も多く取ったプレイヤーが、ハートのスートアクションを1回行います。
  3. スペードのカードを最も多く取ったプレイヤーが、スペードのスートアクションを1回行います。
  4. クラブのカードを最も多く取ったプレイヤーが、クラブのスートアクションを1回行います。
  5. ラウンド中にカードを1枚も取らなかったプレイヤーは、ダイアのスートアクションを「2回」行います。
注意: 5番目の処理を除いて、カードの枚数が同じだった場合は、誰も対応するスートアクションを行えません。

次のラウンド/ラウンド回数:
ラウンド終了時のスートアクションを全て行ったら、カード60枚を全て集めてシャッフルし、次のラウンドを始めます。何ラウンド行うかはプレイ人数で変わります。
  • 2人プレイ - 4ラウンド
  • 3人プレイ - 6ラウンド
  • 4人プレイ - 4ラウンド
  • 5人プレイ - 5ラウンド
  • 6人プレイ - 6ラウンド
ゲーム終了:
ラウンドが全て終わったら、各プレイヤーは集めたダイアモンド駒に応じた勝利点を計算します。
  • 金庫にあるダイアモンド駒は1コにつき2勝利点
  • ショールームにあるダイアモンド駒は1コにつき1勝利点
最も勝利点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。同点の場合は、該当プレイヤーの中で「金庫にあるダイアモンド駒の多い方」が勝ちます。それも同じなら勝利を分け合います。

【選択ルール】
2人用の2周ルール:
2人で遊ぶのであれば、プレイヤーは各トリックに2周して、カードを合計で2枚出すルールをオススメします。その他のルールに変更はありません。このルールだと非常に戦略的なゲームになります。

4人/6人用のペア戦:
4人なら2チーム、6人なら3チームのペア戦でも遊べます。ルールの変更点がいくつかあります。
  • ペアは向かい合わせになるように座る
  • ディーラーが渡すカード枚数を決めた後(左隣りにではなく)ペアの相方に渡す
  • 渡すカードについての意思疎通は厳禁
  • ショールームと金庫は(プレイヤーごとではなく)ペアごとに各1つ
  • ラウンド終了時のスートアクションはペアで取ったカードを合せて数える
  • 一方のプレイヤーが1トリックも勝っていなければ(相方がトリックに勝っていたとしても)ラウンド終了時にダイアのスートアクションを2回行う
パーフェクト・ダイアモンド 2-5人用:
プレイ人数によって使うカードと手札の枚数が変わります。
  • 5人プレイ - カード60枚を全て使用、各プレイヤーに12枚ずつ配る
  • 4人プレイ - 「14」と「15」のカードを全て取り除く、各プレイヤーに13枚ずつ配る
  • 3人プレイ - 「10」から「15」のカードを全て取り除く、各プレイヤーに12枚ずつ配る
  • 2人プレイ - 「9」から「15」のカードを全て取り除く、各プレイヤーに16枚ずつ配る
取り除いたカードは使いませんので箱の中に戻します。


参照リンク:
『レッド』 無料公開中のカードゲーム

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posted by okanenainde at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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