『アリージャンス』 忠誠か逆心か

allegiance： 忠誠、忠節、忠義、恭順、信義、献身、固執、執着などの意



本日はBGGに登録されている『Allegiance』を紹介しましょう。
英文ルールとカードデータが公開中ですから、印刷して自作すれば無料で遊べるんですよ。
ちなみにキックスターターでカードゲーム版とiOS版の案件を立ち上げる予定があるようです。

Allegiance - 英文ルール

Allegiance - カードデータ（通常版）

Allegiance - カードデータ（インク節約版）

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プレイヤーたちは斜陽の教会に属する聖職者です。盗賊ギルドが現れて、当地における教会の支配力を脅かしています。決断せねばなりません。教会の兄弟たちと力を合わせて盗賊ギルドに対抗するのか、あるいは兄弟たちを裏切って盗賊ギルドを高みに導くのかを。

時間： 20分
年齢： 14歳以上
人数： 3-6人


【概要】
『アリージャンス』ではカードを使って教会と盗賊ギルドの影響力を調整します。ゲーム終了時に影響力の高い組織が権力闘争に打ち勝ちます。全てのプレイヤーは教会の一員として開始しますが、ゲーム中に変わる教会や盗賊ギルドへの忠誠度により、プレイヤーたちの所属も変わります。教会の影響力が高ければ、教会に所属する全てのプレイヤーが勝利します。盗賊ギルドの影響力が高かった場合は、盗賊ギルドへの忠誠度が最も高かったプレイヤー1人だけが勝利するのです。


【ゲームの準備】
教会（Temple）カードと盗賊ギルド（Thieves' Guild）カードをテーブル中央に置きます。


各プレイヤーに初期手札として異端審問官（Inquisitor）カードを1枚ずつ配ります。


プレイ人数に応じて、以下の様にカードを取り除きます。

• 3人戦： 商人（Merchant）カード3枚
• 4人戦： 商人（Merchant）カード8枚
• 5人戦： 商人（Merchant）カード1枚
• 6人戦： 全てのカードを使用

山札（残りのカード）をシャッフルしてテーブル中央に置きます。
ランダムにスタートプレイヤーを決め、第1行動（First Action）カードを渡します。


【カードの見方】
『アリージャンス』のカードには、教会ポイントと盗賊ギルドポイントが書いてあります。
テーブル中央の教会および盗賊ギルドにカードを置くと、書いてあるポイントが（その組織の）影響力になります。
手札に残したカードは（そのプレイヤーの）教会および盗賊ギルドに対する忠誠度を表します。


（訳注： 教会に置いたカードの盗賊ギルドポイントは無視＝0ポイント扱いします。同じく盗賊ギルドに置いたカードの教会ポイントも無視します）


【カードの使い方】
『アリージャンス』はゲームラウンドを繰り返します。
山札がなくなったラウンドの終わりにゲームも終了します。
各ラウンドは「カード配置フェイズ」と「アクションフェイズ」に分かれています。

カード配置フェイズ
ラウンドの開始時、各プレイヤーに山札の上からカードを3枚ずつ配り、手札にします。
各プレイヤーは同時に、手札から2枚のカードを選び、裏向きで教会と盗賊ギルドに1枚ずつ置きます。

アクションフェイズ
全てのプレイヤーがカードを配置したらアクションフェイズが始まります。
第1行動カードを持つプレイヤーは、手札のアクションカード（訳注： アクションアイコンのあるカード）1枚を使って対応するアクションを行えます。
アクションカードを使う場合は、表向きで自分の前に置き、アイコンに応じたアクションを処理します。
アクションを行ったカードはゲーム終了まで表向きのまま自分の前に残り続けます。

第1行動カードを持つプレイヤーの

• アクションカードを1枚使う
• アクションカードを使わない
• （アイコン付きのカードが手札になく）アクションカードを使えない

いずれかの処理が終わったら手番が左隣りに移ります。
（訳注： 選択肢の2番目と3番目はいわゆる「パス」で、何もしないまま手番が終わります）
全てのプレイヤーがアクションカードを1枚使うか否かを選んだらアクションフェイズの終了です。
第1行動カードを左隣りのプレイヤーに渡してください。

アクションフェイズの終了がラウンドの終了です。
次のラウンドをカード配置フェイズから始めます。
この流れを山札がなくなったラウンドの終わりまで続けます。


【アクションアイコン】
一部のカードにはアクションアイコンがあり、対応する特殊効果をアクションフェイズに使えます。
アクションアイコンには以下の6種類があります。


暗殺アクション
暗殺者（Assassin）
自分自身を含むプレイヤー1人を選び、以下の2つから1つを行います。

• そのプレイヤーの前に置いてあるカード1枚をゲームから除外する
• そのプレイヤーの手札を見て、選んだカード1枚を公開した後、ゲームから除外する

改宗アクション
僧侶（Priest）
他プレイヤー1人を選び、以下の2つから1つを行います。

• そのプレイヤーの前に置いてあるカード1枚を裏向きで（テーブル中央の）教会に置く
• そのプレイヤーの手札を見て、選んだカード1枚を裏向きで（テーブル中央の）教会に置く

ただし選べるのは「盗賊ギルドポイント＞教会ポイント」のカードだけです。
選んだカードは、カード配置フェイズ中に裏向きで置いた場合と同じく、教会の影響力を増やします。



追従アクション
巾着切り（Cutpurse）／入門者（Initiate）
1回の追従アクションで、巾着きりか入門者のどちらか片方を1枚以上、自分の前に表向きで出せます。
ゲーム終了時、全てのプレイヤーの前に置かれた巾着きり（Cutpurse）カードが合計で5枚以上あれば、盗賊ギルドの影響力に5ポイント加えます。
同様に、入門者カードが合計で5枚以上あれば、教会の影響力に5ポイントを加えます。



潜入アクション
二重スパイ（Double Agent）
自分の手札からカード1枚を選び、他のプレイヤー1人の前に裏向きで置きます。
その裏向きで置いたカードは、表向きで置かれているかのごとく、対象プレイヤーの所属に影響します。
その裏向きで置いたカードは、暗殺アクションでゲームから除外できます。



調査アクション
異端審問官（Inquisitor）／密偵（Spy）
以下の2つから1つを行います。

• プレイヤー1人の手札を見る
• 潜入アクションで自分の前に置かれた裏向きのカード1枚を見る

保護アクション
護衛（Guard）
自分の手札か、自分の前にあるカードを1枚選びます。
選んだカードを表向きで護衛（Guard）カードの下に置きます。
護衛（Guard）カードおよび保護されているカードは、暗殺アクションや改宗アクションの対象になりません。


【ゲーム終了と勝敗】
山札のカードがなくなり、最終プレイヤー（第1行動カードを持つプレイヤーの右隣り）がアクションフェイズを終えたら、ゲームも終了します。

影響力
教会と盗賊ギルドに置かれたカード、そして各プレイヤーの手札に残ったカードを全て公開します。
教会に置かれたカードの影響力（教会ポイント）を合計します。
同じく、盗賊ギルドに置かれた影響力（盗賊ギルドポイント）を合計します。
（訳注： 教会に置いたカードの盗賊ギルドポイントは無視＝0ポイント扱いします。同じく盗賊ギルドに置いたカードの教会ポイントも無視します）
影響力合計の、より多い組織が権力闘争に打ち勝ちます。
もしも影響力が同じなら盗賊ギルドの勝ちです。

所属
各プレイヤーは「自分の手札」および「自分の前に置かれているカード」の教会ポイントと盗賊ギルドポイントをそれぞれ合計します。
各プレイヤーは、よりポイントの高い組織に所属します。
両方のポイントが同じなら、そのプレイヤーは盗賊ギルドの所属になります。

勝利
教会が勝った場合は、協会に所属する全てのプレイヤーが勝利します。

盗賊ギルドが勝った場合は、盗賊ギルドに所属するプレイヤー1人だけが勝利します。
盗賊ギルドに所属するプレイヤーが2人以上いたなら？

1. 盗賊ギルドポイントの合計値がより高いプレイヤー
2. 教会ポイントの合計と盗賊ギルドポイントの合計の差が最も大きいプレイヤー
3. 盗賊ギルドポイントが最も高いカードを持つプレイヤー
4. ポケットの中に最も大きいナイフを忍ばせているプレイヤー

以上の順で勝者を決めます。


【ゲーム中の会話】
『アリージャンス』は自由に会話をしながら遊ぶのをオススメします。
ゲーム中は何を言っても構いません。
ただしカードのアクションを除いて、カードを表向けるのは禁止です。
ハッタリをかましたり、助け合って勝利を目指しましょう。


参照リンク：
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