2016年04月12日

『天安門』 2人専用の非対称アブストラクト

Tiananmen.jpg

今日はBGGから『Tiananmen』を紹介します。
天安門事件をテーマにした2人専用の非対称アブストラクトでして、囲碁のセット(碁盤と碁石)があれば遊べるんですよ。
それとコインか何かが5つあれば、なお良しですかね。



【ゲームの準備】
まずは碁盤中央に「人民の英雄(People's Heroes)」を表す十字のパーツを置きます。

Tiananmen_setup.png
中央の白十字が「人民の英雄(People's Heroes)」を表す。
脇にある「white lid」と「black lid」は碁石入れのフタ(後述)。


白石5個でも良いのですが、ゲームが進んで盤面に石が並びだすと見分けがつかなくなるはず。
おはじきとか1円玉とか適当なものを並べてください。


【勝利条件】
『天安門』では黒が中国共産党、白が人民・学生を表します。
黒は「人民の英雄」を完全に囲ってしまえば勝ち(縦横のみ、斜め不可)。
白は、碁盤中央の「人民の英雄(People's Heroes)」と外周の一目を白石で繋げれば勝ち(斜め含む)。

Tiananmen_victory_black.png
黒が勝った例。
赤の線が隙間なく人民の英雄を囲み、白は勝利条件を満たせない。


Tiananmen_victory_white.png
白が勝った例。
「人民の英雄」と外周の一目とが、緑の線で繋がっている。



【ゲームの進め方】
ゲームは、どちらかが勝利条件を満たすまで「一日(Day)」を繰り返します。
一日は以下の順番で、盤面に碁石を置いていきます。

Tiananmen_day.png
始めに黒が4個、次に白が3個、また黒が2個、最後に白が1個。

ゲーム開始直後、最初の黒石は星(碁盤にある黒い丸)に置きます。

Tiananmen_1st_stone.png
全部で9か所ある黒い丸が星。
中央の1つは「人民の英雄」で隠れている。


以降は、直前に置かれた石の東西南北(上下左右)に置きます。
この配置ルールは自分が置いた石に限りません。
つまり白が置く最初の石は、直前に黒が置いた4個目の石の東西南北(上下左右)に置くわけです。

東西南北(上下左右)が既に埋まっていた場合は、その一目先に置きます。
そこも埋まっていれば、さらにその先……と、一番近い目(交点)に置きます。

Tiananmen_placement1.png
※クリックした後、さらにクリックで大きめの画像を表示
白が2個目(白6)を置いた後の例。
白は3個目(白7)を青い丸の1つに置くことになる。


Tiananmen_placement2.png
「人民の英雄(People's Heroes)」の向こう側も、配置ルールの対象になる。


【石を溜める】
石を置かず、フタの中に石を溜めることができます。

黒:
黒4個(黒1・黒2・黒3・黒4)を置かず、フタの中に黒石1個を入れます。
後の手番で、黒4個を置く代わりに、フタの中にある黒石を全て配置できます。
フタに溜めた黒石を置けるのは黒の勝ちが決まる時だけですが、この場合に限り(配置ルールを無視して)どこに置いても構いません。

白:
石3個(白5・白6・白7)を置かず、フタの中に白石1個を入れます。
後の手番で、石3個を置く代わりに、フタの中にある白石を全て(配置ルールに従い)置けます。
ただしフタに溜めた白石を置けるのは、白の勝ちが決まる時だけです。

Tiananmen_no_skip.png
どちらのプレイヤーも、一日の2周目は石を溜められず、ルールに従って盤上に石を置く。

Tiananmen_victory_example.png
フタに溜めた黒石は、通常の配置ルールを無視できるので、矢印の示す交点に置いて黒の勝ちが決まる例。



参照リンク:
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posted by okanenainde at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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