2017年03月29日

『ハーベイシャス ハーブのゲーム』 2-4人用ルール

追記:
登録名がおかしいですが、アマゾンで『Herbaceous』の取り扱いが始まりました。







価格:3,980円(税込)
送料:680円から(注文12,000円以上で送料無料)


今日はカードゲーム『Herbaceous』を紹介します。
タイトルは英単語「herb(ハーブ)」の形容詞形で、日本語だと「草の、草木の、ハーブの」という意味です。
ペンシル・ファースト・ゲームズが無料印刷版とキックスターター版を手掛け、現在は『ビブリオス』などのDr.フィンズ・ゲームズが販売しているようです。





ハーベイシャス(Herbaceous)
訳注:文章だけでは分かりにくいので、英文ルールの図例を参照すると良いでしょう)
訳注:筆者は園芸の知識に乏しいため、訳語を適切なものに置き換えて読んでください)


【概要】
ハーベイシャスを遊べば誰もが園芸名人です。
リラックスしながら、ハーブを摘んで鉢植えをする、この美しく優雅なゲームを楽んでください。
自分のコンテナに集めた最高のハーブを植えるのです。
しかし時間をかけ過ぎると、友人が先に持って行くかもしれません。


【目的】
プレイヤー達は、公共庭園(Community Garden)と個人庭園(Private Garden)からハーブを集めて鉢植えすることで、最も高いポイントの獲得を目指します。


【内容物】
ハーブカード:
ハーブカード63枚(7種類×9枚)
特殊ハーブカード9枚(3種類×3枚)

コンテナカード:訳注:植木鉢やプランターなど植物を植える容器)
コンテナカード16枚(4種類×プレイヤーカラー4色)

庭園マーカー4つ(プレイヤーカラー4色)
ハーブビスケットカード1枚
早見カード4枚


【ゲームの準備】
1.各プレイヤーは自分の色のコンテナカード4枚を受け取ります。

2.ハーブカードと特殊ハーブカード(計72枚)をまとめてシャッフルします。

3.内容を見ずに、プレイ人数に応じた枚数のカードを、ゲームから除外します。
  • 4人 - 0枚
  • 3人 - 12枚
  • 2人 - 24枚
4.残りのカードをシャッフルして山札として裏向きで置きます。

5.カードを並べて置くためのスペースとして、テーブル中央には公共庭園 [A]を、各プレイヤーの前には個人庭園 [B]を、それぞれ用意します。
各プレイヤーは庭園マーカーを、自身の個人庭園と公共庭園との間に置きます [C]。

6.ハーブビスケットカードを、全プレイヤーが手の届くところに置きます。


【ゲームの流れ】
直近でハーブを調理するか植えるかしたプレイヤーが、スタートプレイヤーとなって最初の手番を行います。
ゲームの終了条件を満たすまで(参照:英文ルール6ページ目)、プレイヤー達は時計回りで手番を行っていきます。
手番になったら以下のステップを順に行います。

ステップ1:ハーブを鉢植えする(任意)
任意のアクションとして、手番の開始時に、ハーブを鉢植えできます。
ハーブを鉢植えする場合:
  • コンテナカード4枚の中から使う1枚を決めます。
  • 選んだコンテナカードが指定するハーブカードのセット1つを集め、そのコンテナカードの下に差し込みます。
  • ハーブカードは、公共庭園そして/または自身の個人庭園から、好きに組み合わせて取れます。
  • 各コンテナカードはゲーム中に1度だけ使えます。
  • ハーブを鉢植えするのは、1回の手番で、コンテナカード1枚だけです。

重要:
特殊ハーブカードは、ガラスジャーのコンテナカードにだけ、鉢植えできます。

例(英文ルール4ページ目の右側):
公共庭園にラベンダーが3枚と、手番プレイヤーの個人庭園にラベンダーが3枚あります。
手番開始時、計6枚のラベンダーカードを、同じハーブを指定するコンテナカード「大きな鉢(Large Pot)」に鉢植えします。
ラベンダーカード6枚を裏返して重ねて、コンテナカード「大きな鉢」の下に差し込みます。
この時、重ねたカードの右端を、コンテナカードの表が示すカード枚数に合わせます。
あるいは単にゲーム終了時まで裏返して重ねておき、後ほど計算します。

コンテナの種類
コンテナには4種類あります。
ハーブを鉢植えするための条件を、それぞれ満たす必要があります。

大きい鉢(Large Pot):同じハーブ
このコンテナには、同じハーブ1枚から7枚を集めます。
例:ラベンダー6枚

木製のプランター(Wooden Planter):異なるハーブ
このコンテナには、異なるハーブ1枚から7枚を集めます。
例:月桂樹(Bay)1枚、サフラン(Saffron)1枚、ローズマリー(Rosemary)1枚、ディル(Dill)1枚、タラゴン(Tarragon)1枚

小さい鉢(Small Pot):同じハーブのペア
このコンテナには、ペア(同じカード2枚)1組から6組を集めます。
ペア毎に異なるハーブを集める必要があります。
例:セージ2枚、ディル2枚、月桂樹2枚

ガラスジャー(Glass Jar):通常のハーブそして/または特殊ハーブ
このコンテナには、どのハーブカードでも3枚を鉢植えできます。
訳注:3枚植えない理由はありませんが、カードの一覧を見るにルール解釈は「3枚まで鉢植えできる」だと思われます)
その3枚は同じハーブでも異なるハーブでも構いません。
このコンテナには、特殊ハーブと通常のハーブの両方を、鉢植えできます。

最初の手番 - 「ハーブを鉢植えする」不可
ゲーム最初の手番は、鉢植えできるカードが存在しないため「ステップ1:ハーブを鉢植えする」を行えません。


ハーブを鉢植えするためのヒント
プレイヤー達が庭に植える(後述、ステップ2参照)のに伴い、庭園が育っていきます。
対戦相手の個人庭園にあるものと、公共庭園にあるものとに注意しましょう。

ハーブビスケットカード
各数値(1、2、3)の特殊ハーブをガラスジャーに鉢植えしたプレイヤーは、即座にハーブビスケットカードを獲得します。
獲得したハーブビスケットカードは、自身のガラスジャーの下に差し込みます。
ゲーム終了時、ハーブビスケットカードは、5ボーナスポイントになります。
ハーブビスケットカードを獲得できるのはゲーム中1人だけです。


ステップ2:庭に植える(義務)
任意のステップ1の後、まだ山札にカードがあれば、手番プレイヤーはステップ2を必ず行います。
このステップ2で、手番プレイヤーは以下の流れで、個人庭園または公共庭園にハーブを植えます。

1.手番プレイヤーは、山札の一番上のカード1枚を引き、即座にどちらへ植えるかを決めます。
  • 自分の前にある個人庭園
  • テーブル中央の公共庭園
2.その後、2枚目のカードを引き、1枚目のカードを置かなかった方に植えます。
つまり、1枚目を公共庭園に植えたのなら、2枚目は個人庭園に植える必要があります(その逆も然り)。

全てのコンテナを使ったら
コンテナを全て使っていても、手番の「ステップ2:庭に植える」には、ハーブカードを庭園に植えます。

【ゲーム終了】
山札がなくなった後、プレイヤー達は手番を続け、ハーブを集めます。
それ以上、鉢植えできなくなったプレイヤーは手番が終わります。
全プレイヤーが「全てのコンテナを使う」か「もう誰も鉢植えできなくなる」まで手番を回し続けます。


【得点計算】
  • 各コンテナカードの下には、集めカードの枚数によって何ポイントになるかを表す一覧があります。
  • ガラスジャーは、鉢植えした特殊ハーブに記された数値を、追加のボーナスポイントとして計算します。
  • さらにハーブビスケットカードは5ポイントを加えます。
  • 鉢植えせず個人庭園に残ったハーブカードは1枚につき1ポイントです。
最もポイントの高いプレイヤーの勝ちです。
同点の場合、ガラスジャーによるポイントが高い該当プレイヤーの勝ちです。
それも同じ場合、該当プレイヤー全員が勝ちです。食事を共にしましょう/勝利を分かち合いましょう(break bread together)。


【選択ルール:チーム戦】
ゲームの準備は4人プレイ時と同じです。
ただしチームメイト同士が向かい合わせになるよう座ります。
つまりチームの手番が交互に来ます。
最も若いプレイヤーのいるチームから手番を始めます。


ゲームの流れ
「ステップ2:庭に植える」を以下のように変更して、ゲームを通常通りに行います。

各プレイヤーは2枚ではなく、ステップ2でカード3枚を庭に植えます。
カードを1枚ずつ引き、それぞれどこに植えるかを、以下から好きな順で行います。
  • 1枚は手番プレイヤーの個人庭園
  • 1枚は公共庭園
  • 1枚はチームメイトの個人庭園
チーム戦では、各ラウンド12枚のカードが登場し、1ゲームは計6ラウンドです。
チームメイト同士で雑談や検討をしても構いません。


【ゲーム終了と得点計算】
ゲームが終了したら、各プレイヤーは通常通りコンテナを計算します。
そしてチームメイト同士のポイントを合計します。
よりポイントが高いチームの勝ちです。
同点の場合、ガラスジャーの合計ポイントが高いチームの勝ちです。
まだ同点の場合、ガラスジャー1つのポイントが最も高いチームの勝ちです。

上級チーム戦
数年来の相方がいますか?
もっと競争の激しいゲームをお望みですか?
以下の変更点2つの片方あるいは両方を使ったチーム戦を試してみましょう。

チームメイト1人のポイント:
ゲーム終了時にチームメイト同士のポイントを合計するのではなく、チームメイト2人の低い方のポイントがチームの最終ポイントになります。

会話禁止:
ゲーム中、戦略について互いに検討や相談ができません。
それに加えて、どこに引いたカードを植えるのかを決めた後にしか、カードを明らかにできません。
訳注:引いたカードを自分で確認するのは問題ないと思われます)
一旦、カードを明らかにしたら、植える場所を変更できません。





参照リンク:
ダイス・スター:惑星
ホード ドラゴンにご用心
『英国人の血の匂い』 2人専用カードゲーム
『タイガ (Taiga)』 ディスクの裏表を覚えるメモリーゲーム
『ミッドガルドの王者たち』 限定カード4種セット
『テラミスティカ』 公式の新バランス調整案
20世紀のクラシックコイン
ダイスプロマシー
Nowhere To Go
スウィッシュ
オール・クイーンズ・チェス

【関連する記事】
posted by okanenainde at 00:03 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック