2017年04月18日

『ピラミッズ』 ルール抄訳

追記:
HJから日本語版が出ます。







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本日はイエロの新作カードゲーム『Pyramids』を紹介しますよ。
1ゲーム30分のカードドラフト&パターンビルディングで、ネクロポリスを建設していきます。
おおまかなゲームの流れは分かりやすくて遊びやすそう。
  1. 手番順に神タイルを選ぶ
  2. 神タイルの番号順に石材カードのペアを取る
  3. 神タイルに記された大建造物に石材カードを置く
  4. 10ラウンド目にピラミッドが完成して得点計算
5色ある石材の接続や、個数の多さによって勝利ポイントを得ます。
最も勝利ポイントが高いプレイヤーの勝ちです。





ピラミッズ(Pyramids)

人数:2-5人
年齢:10歳以上
時間:30分


【内容物】
建築カード:105枚
神タイル:5枚(ホルス Horus、アヌビス Anubis、ケプリ Khepri、セクメト Sekhmet、トート Thoth)
早見カード:5枚
第1プレイヤー駒:1つ
得点記録表:1冊
ルールブック:1冊


【ゲームの目標】
どのエジプト王朝が最も栄誉あるものになるのでしょう?
栄えある大建造物を建て、王朝が何千年もの後世にまで確実に残るよう、神々に祈りを捧げます。
ネクロポリス、永遠の眠りそして栄光の地は、ピラミッドとオベリスクと墳墓から成ります。
採石場で最適な組み合わせの石材を選び、最適な配置を行い、あなたのネクロポリスをエジプト史上で最も有名なものにしましょう!
ゲーム終了時に最も多くのポイントを獲得したプレーヤーが勝利します。


【ゲームの要素】
建築カード:
建設カードはネクロポリスの大建造物を建てるための石材を表します。
青・白・赤・緑・黄の異なる5色からなる石材2つまたは3つを含みます。

一部の建設カードには、ピラミッド・オベリスク・墳墓を表すグリフが刻まれており、正しく配置すればゲーム終了時に勝利ポイントを得ます。
訳注:英文ルール2ページ目の最後にあるグリフは、ピラミッドとオベリスクが入れ替わっているので注意しましょう)


神タイル:
神タイルには以下の異なる要素を含みます。

Number:番号
Name of the god:神の名前
Reminder of construction rules:建築ルールアイコン
Symbol of the god:神のシンボル
Pyramid:ピラミッド
Obelisk:オベリスク
Tomb:墳墓
Number of players:プレイ人数

神タイルは神が与える恩恵を表しています。
そして自分の手番に、どの大建造物を建てられるかが描かれています。

例:1番の神タイルは、ピラミッドにだけカードを置けます。しかし2番の神タイルは、ピラミッドと墳墓の両方にカードを置けます。

注意:ピラミッドは全ての神タイルに描かれています。オベリスクは3・4・5番の神タイルにだけ、墳墓は2・4・5番の神タイルにだけ描かれています。
(英文ルール8ページ目「神タイルの説明」を参照)


【ゲームの準備】
1.プレイ人数に応じた神タイルを使います。
  • 2‐3人戦:1から4番の神タイルを使います。5番の神タイル(トート)は箱に戻します。
  • 4-5人戦:神タイルを5枚とも使います。

2.神タイルを番号の小さいもの順で、テーブル中央に並べます。
注意:2人戦の第1ラウンドは、神タイルを1枚ランダムに抜き取り、4枚中3枚だけを使います。抜き取った神タイルは、以降のラウンドに戻します。

3.建築カードをシャッフルして、各プレイヤーに裏向きで、1枚ずつ配ります。配られた自分のカードは内容を見ても構いません。

4.残りの建築カードは裏向きのまま山札とします。

5.直近でピラミッドを見たプレイヤーが第1プレイヤーです。第1プレイヤー駒と建築カードの山札を受け取ります。


【ゲームの流れ】
1ゲームは10ラウンドから成り、プレイヤーたちはネクロポリスを建設していきます。
10ラウンド目の終わりに、全員のピラミッドが完成した時、ゲームが終了して勝利ポイントを計算します。
第1プレイヤー駒を持つプレイヤーは山札を取り、建築カードを2枚ずつ並べて、プレイヤー人数と同じだけの建築カードのペアを作ります。
建築カードは全プレイヤーに見えるように、各ペアを離して並べます。
こうして並べたペアは分けることができず、絶対に並べ替えできません。

注意:現在のラウンド数は、ピラミッドに置いた建築カードの枚数と同じです。


【ラウンドの流れ】
各ラウンドは以下の5フェイズから成ります。

1. 採石場の貯蔵
2. 神タイルの選択
3a. 建築カードのペア選択
3b. ネクロポリスの建設
4. ラウンドの終了

1.採石場の貯蔵
第1プレイヤー駒を持つプレイヤーは山札を取り、建築カードを2枚ずつ並べて、ペアをプレイ人数と同じだけ作ります。
建築カードは全プレイヤーに見えるように並べ、各ペアは互いに離す必要があります。
訳注:どの2枚がペアなのかハッキリと分かるよう並べるという意味です)
こうして作ったペアは分けることができず、決して組み替えたりできません。

例:4人戦では山札からランダムに並べた表向きの建築カードで、ペア4組を作ります。3人戦ならペア3組を作ります。

2.神タイルの選択
第1プレイヤーから時計回りの順に、テーブル中央にある神タイル1枚を選び、自分の前に表向きのまま置きます。

神タイルは以下の内容を含みます:
・フェイズ3a「建築カードのペア選択」での行動順を示す数字。
・フェイズ3b「ネクロポリスの建設」でプレイヤーが建設できる大建造物。


3a.建築カードのペア選択
神タイルの番号が1に最も近いプレーヤーから始めて昇順に(12345の順に)、各プレイヤーはフェイズ3aと3bを行います。
まず、採石場にある建築カードのペア1組を選んで取って手札にします。
そして即座にフェーズ3b「ネクロポリスの建設」に進みます。

例:4人戦で、2番の神タイル・アヌビスを選びました。(訳注:1番の神タイルを選んだプレイヤーがいれば)フェイズ3aで、建築カードのペアを2番目に選ぶプレイヤーになります。

次のプレイヤーが建築カードのペアを選ぶ前に、フェイズ3b「ネクロポリスの建設」へ即座に移ります。


3b.「ネクロポリスの建設」
ペアを選んだ直後、次のプレイヤーがペアを選ぶする前に、持っている神タイルに従って手札の建築カードを大建造物に置きます。
1回の手番で、それぞれの大建造物にはカードを1枚までしか置けません。
ただしオベリスクや墳墓に建築カードを置くかどうかは選べます。
訳注:毎ラウンド、ピラミッドにはカードを1枚、必ず置くこと)
手番の終わりにカードを手札に残しても構いません。

例:2番の神タイル(アヌビス)を選びました。ピラミッドと墳墓が描かれています。ですから建築カードの1枚をピラミッドに、別の1枚を墳墓に置けます。

注意:一度ネクロポリスに置いた建築カードは、取り除いたり、並び替えたり、入れ替えたり、絶対にできません。

神タイルの説明
訳注:4番の神タイル・セクメトの効果が、2-3人戦と4-5人戦で違っています)

2-3人戦:
ホルス Horus
建築カード1枚をピラミッドに必ず置きます。
手番の終わりには(選んだペアの)建築カード1枚が残ります。

アヌビス Anubis
建築カード1枚をピラミッドに必ず置きます。
そして建築カード1枚を墳墓に置いても構いません

ケプリ Khepri
建築カード1枚をピラミッドに必ず置きます。
そして建築カード1枚をオベリスクに置いても構いません

セクメト Sekhmet
建築カード1枚をピラミッドに必ず置きます。
そして建築カード1枚をオベリスクに、もう1枚を墳墓に置いても構いません
建築カードを3枚まで置けます。


4-5人戦:
セクメト Sekhmet
建築カード1枚をピラミッドに必ず置きます。
そして建築カード1枚をオベリスクまたは墳墓に置いても構いません

トート Thoth
建築カード1枚をピラミッドに必ず置きます。
そして建築カード1枚をオベリスクに、もう1枚を墳墓に置いても構いません
建築カードを3枚まで置けます。


ピラミッドの建設
毎ラウンド、ピラミッドに建築カード1枚を加える必要があります:

ピラミッドの現在の段がまだ完了していない場合、既にある建築カードの隣りに置きます。
または
隣り合う建築カード2枚の上に、次の段として置きます。

ゲーム終了時、ピラミッドは4段から成り、合計10枚の建築カードが次(訳注:英文ルール9ページ目、最下段の図)のように並びます。
  • 4段目:建築カード1枚
  • 3段目:建築カード2枚
  • 2段目:建築カード3枚
  • 1段目:建築カード4枚

オベリスクの建設
オベリスク最初の建築カードは、ピラミッドの右側に置きます。
2つの大建造物(オベリスクとピラミッド)の間にスペースを開けましょう。

オベリスクに建築カードを加える度、1つ前に置いたカードの上半分を覆います。
建築カードに描かれた石材は覆わず、上に上にと重ねていきます。


墳墓の建設
墳墓に置く建築カードは、ピラミッドの下に裏向きで重ねて山にします。
墳墓の山はゲーム終了後の得点計算まで公開しません。
いつでも自分の墳墓にある建築カードを見て構いません。


4.ラウンドの終了
全プレイヤーがネクロポリスに建築カードを置いたらラウンドが終わります。
以下を順に行います。

全ての神タイルをテーブル中央に戻します。

2人戦:ランダムに取り除いた神タイルを戻し、次の番号(1、2、3、4、1……)の神タイルを取り除きます。

例:セクメト(4)を取り除いていた場合、今度はホルス(1)を取り除きます。ラウンド開始時にテーブル中央に並ぶ神タイルは必ず3枚です。

手札にある建築カードが1枚までかを確認します。
2枚以上ある場合、余分なカードを表向きで箱に戻します。
建築カードは1枚しか持ち越せません。

第1プレイヤーの左隣に第1プレイヤー駒を渡します。
そして次のラウンドが始まります。


【ゲーム終了】
10ラウンド目の後にゲームが終了します。
建築カード10枚で作った全プレイヤーのピラミッドが完成しています。

手札に残った建築カードは全て捨て札にします。
墳墓に置いた全ての建築カードを公開します。

ネクロポリスにある、それぞれの大建築物(ピラミッド、オベリスク、墳墓)と、正しい大建築物にあるグリフの勝利ポイントを合計します。

勝利ポイントの最も多いプレイヤーが勝利します。
引き分けの場合、該当プレイヤーたちは勝利を分かち合います。


【得点計算】
ピラミッド:
色ごとに(縦横で)繋がる石材の最大数を数えます。

・各色で、最も長い接続の石材1つにつき1勝利ポイント
・ピラミッドで最も長い接続の石材1つにつき追加の1勝利ポイント
例:訳注:英文ルール11ページ目の図例を参照)
赤:4ポイント
緑:2ポイント
黄:6+6ポイント
白:3ポイント
青:1ポイント
・ピラミッドボーナス:各色で少なくとも3勝利ポイントを得ていれば、追加の10勝利ポイント


オベリスク:
オベリスクの最多ステージにある色を確認します(1ステージとは1枚の建築カードです)。
その色があるステージ数に対応する勝利ポイントを得ます。
もし2色以上が最多であっても、得るのは1色分の勝利ポイントのみです。

ステージ数12345以上
勝利ポイント1361015

例:訳注:英文ルール12ページ目の図例を参照)
赤と青がそれぞれ、最も多い3ステージに存在しています。
得点できるのは1色分だけなので、6勝利ポイントを得ます。


墳墓:
墳墓にある建築カードに描かれた、各色の石の個数を数えます。
プレイヤー同士で比べ合い、各色で最多数は誰かを調べます。
各色で最多数のプレイヤーは5勝利ポイントを得ます。
個数が同じなら最多数ではないため、その色の5勝利ポイントは誰も得ません。


グリフ:
正しい大建造物にあるグリフ1つにつき2勝利ポイントを得ます。
  • ピラミッドにある「ピラミッドのグリフ」は各2勝利点
  • オベリスクにある「オベリスクのグリフ」は各2勝利点
  • 墳墓にある「墳墓のグリフ」は各2勝利点




参照リンク:
『コールドウォーター・クラウン』 2-4人用ルール抄訳
『アナンシと物語の箱』 特殊能力ありのトリックテイキング
『パッケージ!?』 1ゲーム5-10分の2-4人用ゲーム
『ウィッチズ/ウィッチーズ』 ハーツのリメイク
ダイス・スター:惑星
ホード ドラゴンにご用心
『英国人の血の匂い』 2人専用カードゲーム

『ハーベイシャス ハーブのゲーム』 2-4人用ルール
『ハーベイシャス ハーブのゲーム』 1人用ルール
『ハーベイシャス:風味パック ミニ拡張』 キックスターター限定カード


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