2017年05月17日

『テラミスティカ:氷と炎』 3つの新勢力 (ファン拡張)

『テラミスティカ』各種ファン拡張を紹介した記事へのリンクです。


『テラミスティカ』 7つの新勢力 (ファン拡張)
『テラミスティカ:氷と炎』 3つの新勢力 (ファン拡張)
『テラミスティカ』 7つの新勢力 その2 (ファン拡張)
『テラミスティカ』 7つの新勢力 その3 (ファン拡張)

『テラミスティカ』 ファキア強化版 (ファン選択ルール)
テラミスティカ:アーティファクト (ファン拡張)
テラミスティカ:荒波 (ファン拡張)

『テラミスティカ』 1人用キャンペーンルール (ファン拡張)
『テラミスティカ』 6-7人用ルール (ファン拡張)

『テラミスティカ』 非公式2-3人戦マップの改定案
『テラミスティカ』 2人専用マップ (ファン拡張)





追記:
イヌイットの砦能力について補足しました。
それに伴い、まとめファイルを v1.1 に更新しました。



Terra Mystica - iTunes


以前紹介した『テラミスティカ』 7つの新勢力 (ファン拡張)が好評でした。
そこで今回は、炎(橙)・氷(白)・多色の新勢力を紹介します。
作者は『テラミスティカ:アーティファクト』と同じ人ですよ。


以下に、各勢力の特性をPDF形式で1ページにまとめました。

TerraMystica_FireAndIce_3NewFactions_fanmade_v1.1.pdf





Idea for a new faction - Efreets

 イフリート(Efreets):橙(溶岩)

Efreets.jpg

能力:
地形の変換を行うには労働力が必要です。
氷(白)以外の地形ヘクス1つを溶岩(橙)に変換する場合
  • 他勢力の拠点地形:3労働者
  • それ以外の地形ヘクス:2労働者
をサプライに支払います。
例外:イフリートが橋を架けた先の地形ヘクスは、無料で溶岩(橙)に変換できます。

アクションや教団ボーナスでスコップ得た場合、代わりとして1本ごとに2労働者を得ます。
2勝利点のラウンドでスコップ得た場合、1本ごとに2勝利点を得ます。

イフリートは船を使えず、ボーナスカード「船舶値+1」を取っても効果はありません。
訳注:3パワー収入および上に乗っていたコインは獲得できると思われます)
船が使えない代わりに、1ラウンドに1回の特殊アクションとして、パワートレイの1つからパワー駒1個を取り、イフリートの建造物から直接的または間接的に隣接する、空いている川へクスの1つに置きます。パワー駒を置いた川へクスは「間接的に隣接している」とみなします。

砦能力:
1ラウンドに1回の特殊アクションとして、ボード上にあるイフリートの橋1本を(橋の建築ルールに従い)別の場所に架け直します。ただし、町の一部になっている橋の架け直しはできません

その他:
4つ目の住居からも労働者収入があります。
初期配置および色の選択は、アコライトやドラゴンロードなど、従来の溶岩(橙)勢力と同じルールに従います。

橋のパワーアクションに大きな意味を持たせた、斬新で興味深い勢力ですね。
(エンジニアは橋に頼らなくても他勢力と渡り合えますし)
しかしパワーの収入が多いわけでもなく、橋を架けると他のパワーアクションが取れませんから、資源のやりくりが大変なのでは。
アコライトやドラゴンロードよりマシとは言え、労働者が不足しがちな溶岩勢力で、労働者を費やしてヘクスを取るのですから。

追記:
予想通りに難しい勢力でした。
橋のパワーアクションだけでも取りやすくなれば、多少は楽なんでしょうが。





Idea for a new faction - Inuits

 イヌイット(Inuits):白(氷)

Inuits.jpg

能力:
地形ヘクスを氷(白)に変換する時、その地形ヘクスに直接隣接する(イヌイットの)建造物のパワー値を合計します。合計が3以上なら、地形の変換に必要なスコップが1本少なくなります(ただし0本未満にはなりません)。
この能力は氷(白)に地形変換する場合にのみ有効であり、変換を途中で止める場合には使えません。
訳注:初期配置の地形が赤で、茶色の地形を黄色にするような場合、氷にまで地形変換していないため、能力によるスコップの軽減はありません

砦能力:
パスした時、イヌイットの町ごとに建造物の個数を数えます。建造物の個数が3を超えるごとに1勝利点を得ます。
例:とある町の建造物が3個なら0勝利点、建造物が6個なら3勝利点を得ます。

補足:
2つ以上の町が繋がった(直接隣接した)場合、それらを1つの町として扱います。
砦を建てた後は、パス時の勝利点を上げるために、町同士を繋げると良いでしょう。

その他:
聖域の建築コストが4労働者+4コインと安めです。
初期配置および色の選択は、イエティやアイス・メイデンなど、従来の氷(白)勢力と同じルールに従います。

建造物を固めて建てると、能力によるスコップの軽減でさらに建てやすくなり、町の設立も早まります。
収入や改良コストでも不利はないため、氷(白)勢力の中でも制圧力が高そうです。

追記:
スコップ軽減の能力を活かせる状況って思ってた以上に少ないですね。
得点が伸びにくい盤面で砦能力を上手く使っていく勢力なのかな。





Idea for a new faction - Mutants

 ミュータント(Mutants):多色

Mutants.jpg

能力:
ミュータントを選ぶと同時に拠点地形の色も決めます。
ただし(氷のアイス・メイデン/イエティを含め)既に他のプレイヤーが取った色は選べません。
以降のプレイヤーはミュータントの拠点地形と同じ色を選べません。

「シェイプシフターの輪」を勢力ボードの円環表にある、拠点地形に選んだ色へ重ねます。
拠点地形に選んだ色の木製コマ(建造物、橋、司祭、マーカー)を使います。
初期配置では、拠点地形に選んだ色の地形ヘクスに住居を配置します。

(1ラウンド目も含む)収入フェイズごとに、現在の拠点地形を表す「シェイプシフターの輪」を1色分、時計回りに動かします。
他勢力の拠点地形に住居を建てる場合、1労働者+2コインをサプライではなく、その他勢力に支払います。

砦能力:
1ラウンドに1回の特殊アクションとして、3パワーを支払って即座に「シェイプシフターの輪」を1色分、時計回りまたは反時計回りに動かします。

その他:
スコップを1段階しか改良できません。

ミュータントを選んだら、いずれかの教団トラック2スペース分を進めます(1色を2スペースでも、2色を1スペースずつでも構いません)。
訳注:アイドレーターと違って、ミュータントを選んだ直後に初期宗教を決めます)

ラウンドの頭に色が変わり、他勢力との色被りもあり得るという、変わった特性を持っています。
砦能力は1ラウンド1回なのに別途コストが必要という使い勝手の悪さですが、公式に弱体化をする羽目になったシェイプシフターを思えば、これ位でちょうど良いのかもしれません。

追記:
実際に動かしてみると、他勢力に1労働者+2コインを支払う特性が厳しいなぁ。
色の変更が上手く噛み合うよう立ち回りを考えるのは楽しかったですが。





自分でも新勢力を作ってみたくなった?
それなら同作者による以下のファイルをDLしましょう。

Terra Mystica blank boards for custom factions

Terra Mystica blank boards for custom factions (Fire & Ice colors)






参照リンク:
アプリ版『テラミスティカ』 ついに配信開始

『テラミスティカ』 7つの新勢力 (ファン拡張)
『テラミスティカ』 1人用キャンペーンルール (ファン拡張)
テラミスティカ:アーティファクト (ファン拡張)
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posted by okanenainde at 00:01 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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