2019年11月07日

『Bitter(ビター)』 ペアーズ用バリアントルール

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本日はBGGから『Bitter』を紹介します。
海外のボードゲーム雑誌で発表されたという『ペアーズ』のバリアントルールです。


Pairs: Trolls』をイメージして作られたそうですが、もちろん他のペアーズでも問題なく遊べます。





Bitter
3-8人、15分


【概要】
プレイヤーは荒らし行為をして回るインターネット・トロールです。
この現代社会における自分の立場を正当化するのに精力を傾けています。
人々の楽しみに痛烈な皮肉を書き込み、毒筆を撒き散らしつつ、自分は他の奴らとは違うことを示すのです。
まあ、早い話がカードで得たポイントが最も多ければ勝ちということです。


【必要なもの】
ペアーズ1セット(デッキ)と点数を記録できるもの。


【準備】
デッキをシャッフルして、各プレイヤーに初期手札としてカードを6枚ずつ配ります。
そして各プレイヤーは手札5枚のドラフトを行います。
なぜなら良いゲームとは全て、ドラフトから始めるものです。


【ドラフト】
初期手札6枚の中から保持する1枚を選び、残りを左隣のプレイヤーに渡します。
選んだカードは自分の前に置いておきます。
以上の流れを後5回行いますが、最後の1枚は捨て札になります。
そして各プレイヤーは選んだカード5枚を手札とします。
このカード5枚の手札を使って5ラウンドを行います。


【ラウンド】
ポイントを得るべくカードをプレイします。
各ラウンド、最も数値が高く、かつ1枚だけプレイされたカードが勝ちます。

まず、山札の一番上にあるカード1枚をテーブル中央に表向きで置きます。
このカードは、一部の考え違いをした愚か者どもが沢山の手間と時間をかけた新しい娯楽を表しています。
しかしその娯楽とやらは、そのジャンルの真のファンにとっては侮辱に当たるものです。

プレイヤーたちは手札からカードをプレイして、その娯楽を「批評」します。
カードのプレイは同時に行います。
カードに記された数値は、プレイヤーの批評に含まれている恨みや辛辣さの(大まかな)量を表しています。

次に、批評を採点します。
最初に、プレイされたカードの中で「テーブル中央のカード」および「他プレイヤーがプレイしたカード」と数値が一致するものを全て捨て札にします。
訳注:捨て札になるのはプレイしたカードだけです。テーブル中央のカードは捨て札になりません)
これらの批評は独創性がなく、何の価値もありません。

そして、残った批評の中で最も数値の高いカードが、このラウンドに勝利します。
ただし、数値の低いカードもポイントを得ます。

プレイヤーの批評が他にない物であれば(プレイしたカードが捨て札にならなければ)、最も数値が高いかどうかに関わらず、横に置いて自分のポイントとします。
それに加えて(捨て札にならず残った中で)最も数値が高いカードのプレイヤーは、テーブル中央のカードも取ってポイントとします。

もし全ての批評が重複して捨て札になった場合、テーブル中央のカードも捨て札にします。


【勝利】
全員の手札がなくなったら、各プレイヤーはポイントを合計します。
合計ポイントが最も多いプレイヤーが1勝を上げます。
最多ポイントが同点だった場合、該当プレイヤーの全員が1勝を上げます。

最初に3勝したプレイヤーがゲームに勝利します。





参照リンク:
『Bitter』 英文ルール
ペアーズ日本語版 - テンデイズゲームズ

『Nine Virtues(九徳)』 ペアーズ用バリアントルール
『Fancy(ファンシー)』 ペアーズ用バリアントルール
『Bitter(ビター)』 ペアーズ用バリアントルール
『The Cave(ザ・ケイヴ)』 ペアーズ用バリアントルール
『To the Moon(トゥ・ザ・ムーン)』 ペアーズ用バリアントルール
『Market Day(マーケットデー)』 ペアーズ用バリアントルール
『Lunch Rush(ランチラッシュ)』 ペアーズ用バリアントルール
『Captain's Orders(船長命令)』 ペアーズ用バリアントルール

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posted by okanenainde at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする